2012年2月29日(水)
強襲揚陸艦交代配備へ
米軍佐世保基地 オスプレイ搭載可能
米海軍の強襲揚陸艦ボノム・リシャール(満載排水量4万358トン)が、米海軍佐世保基地(長崎県)への配備のため、日本に向かっていることが分かりました。米海軍発表のニュース(27日付)が報じました。
ボノム・リシャールは、現在、佐世保に配備されている強襲揚陸艦エセックスと交代します。強襲揚陸艦は、約2000人の海兵遠征隊とその装備をのせ、敵地に殴り込みをかけるのが主要任務です。
同ニュースによると、ボノム・リシャールは24日、「今春中」にエセックスと交代するため、米第7艦隊の作戦区域である西太平洋に入りました。
米海軍は、佐世保への前進配備に向け、「ボノム・リシャールを米太平洋艦隊で最も能力が高い、巨大デッキ(甲板)を持った強襲揚陸艦にする」ための近代化工事を実施。「MV22オスプレイと新しい統合攻撃戦闘機を搭載できるように飛行デッキの改良を行った」としています。沖縄県や同県議会が反対している、米海兵隊普天間基地(同県宜野湾市)への最新鋭輸送機MV22オスプレイ配備計画に合わせた動きで、開発途中のF35戦闘機の配備も視野に入れています。
ボノム・リシャールは交代に先立ち、エセックスなど佐世保配備の揚陸艦でつくる水陸両用即応群と行動を共にするとしています。