2012年2月26日(日)
原発ゼロへ運動強化
民医連総会閉会 役割発揮しよう
岡山市で開かれていた全日本民主医療機関連合会の第40回定期総会は25日、3日間の日程を終え閉会しました。総会は2年間の運動方針や民医連規約の改定を決定し、会長に藤末衛氏、事務局長に長瀬文雄氏(ともに留任)をはじめ新役員を選出しました。
また、「歴史を切り開く人権の担い手として民医連の役割を大いに発揮しよう」との特別決議を採択しました。
福島県連の松本純会長が特別発言で、「福島の院所・事業所はこれからも低線量被ばくと向き合い、医療をつづけていかなければいけない」と厳しい現状をのべ、「原発は人間生活と共存できない。唯一の解決は原発ゼロしかない」と運動の強化を訴えました。
討論では福島の代議員が「4月にかけて全原発が停止するが、孫子のためにも再稼働を許さない全国各地のたたかいが重要になってくる」と発言。認知症によるはいかい予防など行政や地域と連携した、法人をあげてのとりくみ(福岡・大牟田)や、各地の地域医療を守る運動、医師養成・後継者づくりなどが報告されました。
長瀬事務局長が、総会を通じて953人が発言したことを紹介。「福島はじめ被災地では3・11を前に多くの住民がいまなおまともな生活ができず苦しんでおり、多くの職員も厳しい状況の中でがんばっている。民医連として連帯し、2012年、あのときのたたかいが日本から原発をなくしたとなるよう、大きな運動をつくっていきたい」と決意をのべました。
藤末会長が最後にあいさつ。「無産者診療所以来の伝統を受け継いで、差別のない医療と、平和と人権をまもるたたかいを進めていこう」と呼びかけました。