2012年2月21日(火)
「大綱」への議員削減盛り込み
市田氏「許しがたい」
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日本共産党の市田忠義書記局長は20日、国会内での会見で、記者団から衆院の選挙制度改革の現状について聞かれ、閣議決定した「社会保障と税の一体改革大綱」に政府が「衆院議員定数80削減」を盛り込んだことについて、許しがたいと批判しました。
市田氏は、「議員定数などをどうするかは本来国会で決めるべきものだ。しかも与野党が議論している最中に政府がそれを無視して閣議決定に盛り込んだことは許しがたいことだ」とのべ、議員定数削減を、国民に消費税増税を押し付ける口実とすること自体が筋違いで許されないことだとのべました。
その上で、衆院選挙区画定審議会(小選挙区割り改定の審議会)の勧告期限を口実に、小選挙区間の「1票の格差」是正の先行決着をねらう動きについて、「小選挙区制を固定化し、抜本改革に背を向けるものだ」と指摘。「この間の議論では、現行の小選挙区比例代表並立制は民意を大きくゆがめているから抜本改革が必要だという意見が、民主党以外のすべての政党から出されたのが大きな特徴だ。これを踏まえて、民意を正確に反映するために抜本改革の議論こそ行うべきだ」と強調しました。