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2012年2月20日(月)

「一体改革」大綱

国民新党「反対だけど黙認」

民主も反発 野合の姿露呈

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 「国民新党が、今回(「社会保障・税一体改革」大綱の閣議決定に)反対しなかった理由は、実現不可能なので黙認しろという代表の大局的な判断だ」。国民新党の亀井亜紀子政調会長が19日のNHK「日曜討論」でこう発言し、各党の政策責任者をあぜんとさせました。

 亀井氏は、最低保障年金を導入した場合、追加の消費税増税が必要になるとした試算によって「社会保障と税が一体になっていないことがばれてしまった」と指摘。「このまま押し切るのは無理」「“財務省の財務省による財務省のための消費税10%”になってしまった。社会保障(改革)はどっかいっちゃった」と批判しました。

 これには、出席者から「めちゃくちゃだ」「与党としておかしい」との声が。さすがに民主党の前原誠司政調会長も「中身が実現できないから閣議決定に賛成したというのは論理矛盾だ。それだったら反対すべきだ」と強く反発しました。自民党の茂木敏充政調会長も「こういうことがあるから協議できない。(与党内で立場が)180度違う」と述べ、与野党協議を拒否する立場を重ねて表明しました。

 出席者の爆笑・冷笑をよそに、亀井氏はさらに、「与野党協議の見通しも立っていないものを閣議決定してはいけないというのが国民新党のスタンスだと伝えたが、民主党の執行部が周りの意見を聞かずに突っ走った」と主張しました。

 国政の焦点の問題で意見を異にしながら、政権維持のために野合してはばからない与党。政党としての劣化を見せつけた場面でした。


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