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2012年2月16日(木)

国境画定作業を再開

タイ・カンボジアが合意

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 【ハノイ=面川誠】タイとカンボジアは13、14の両日、バンコクで共同国境委員会(JBC)の第5回会合を開き、国境画定作業を3月5日から再開することに合意しました。作業は2006年に始まりましたが、ヒンズー寺院プレアビヒアの帰属をめぐる対立が激化した08年に中断していました。

 カンボジア側のバー・キムホン団長は現地記者団に「両国関係に新たな一章を開いた。国境問題は非常に複雑だが、信頼醸成が強まることを望んでいる」と述べました。

 両国の国境は約800キロ。国境画定は既存の国境標識を共同で検証する形で進められます。国境標識は、インドシナ半島を植民地支配していたフランスとシャム(タイ)が1907年に結んだ条約に基づいて1909年〜19年に設置されたものです。

 両国はプレアビヒアなど対立が先鋭な地域は後回しにすることで一致。タイ側のバンディット団長は「検証過程で両国が合意できない標識があっても作業を中断させず、次の標識の検証を続けることで一つずつ解決したい」と語りました。

 標識は78あり、これまでに位置を確認した48のうち33については国境として認めることで合意しています。

 プレアビヒアについては、両国軍の即時撤退を命じた昨年7月の国際司法裁判所(ICJ)判決を順守することを改めて確認しました。現在まで撤退は実現していません。

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