2012年2月3日(金)
13年 戦闘任務を終結
アフガンで米軍 国防長官が意向
【ワシントン=小林俊哉】パネッタ米国防長官は1日、アフガニスタン戦争をめぐり、米軍による戦闘任務を2013年中に終結させ、アフガン軍への支援や訓練に切り替える意向を表明しました。
米メディアによるとパネッタ氏は、NATO国防相理事会に出席するためブリュッセルへ向かう専用機内で同行記者団に対し、「2013年の半ばから後半までに、戦闘を担う役割から訓練、助言、支援などといった役割への転換ができるだろう」と述べました。
一方で「戦闘に備えないということではない。常に自衛は必要だ」として、戦闘任務終結後も戦闘能力の保持と常時準備態勢をとる考えを強調。米・NATOともに14年にアフガニスタン政府への治安権限移譲を目指すとしており、駐留自体は14年末まで続くと述べました。
それ以降の米軍の関与については、アフガン政府と協議中で、パネッタ氏は「われわれはプレゼンスの永続を約束している」と述べました。
現在、アフガニスタン駐留米軍は約9万人。オバマ政権は今年の秋までに2万2000人を撤退させる方針です。パネッタ氏は「戦闘任務」の終結にともなう駐留規模の変更や、新たな「訓練・支援任務」の具体的な内容には言及しませんでした。