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2012年1月29日(日)

比に新基地設けず

米太平洋軍司令官が表明

東南アジア全体に機能展開

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 【ワシントン=小林俊哉、ハノイ=面川誠】米太平洋軍のウィラード司令官は27日、ワシントン市内で記者会見し、アジア太平洋地域を重視するとしたオバマ政権の新しい国防指針に関連し、東南、南アジア地域に新たな米軍基地を設ける考えはないと述べつつ、同盟国、友好国と連携を強化する方向を示しました。


 オーストラリアへの海兵隊駐留やシンガポールに最新鋭の沿岸海域戦闘艦(LCS)を配備することなど、新しい米軍の展開が予定されている同地域ですが、フィリピンにも米軍が新たに駐留することが両国間で検討されています。

 ウィラード司令官は、新しい戦略環境に備え、東南アジア、南アジア地域にも目を配る必要性を強調。海兵隊などを比較的小規模で受け入れるとする一部諸国の姿勢を評価しつつ、「米国が同地域に新しい基地をつくるという選択肢については、そういう要望も将来像も、米軍は持っていない」と述べました。

 その一方で、同盟国であるフィリピン、シンガポール、タイ、豪州に米軍部隊、艦船、航空機などをローテーション展開し、東南アジア地域全体に米軍基地としての機能を持たせる構想を示しました。

 米メディアでは、恒久基地を置く場合、多額の建設・維持費がかかることから、東南アジア地域では、訓練施設や米艦船の寄港などの“軽量級”の関与を追求していると指摘されます。

 一方、26日からワシントン市内で開催されていた米・フィリピン間の戦略対話は27日、「21世紀の課題にとりくめるように同盟関係を活性化し、拡大する」とした共同声明を発表して終了しました。3月に両国の外相・国防相会談を開催することも確認しました。


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