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2012年1月23日(月)

9割に水俣病診断

一斉検診 400人が受診

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 水俣病不知火(しらぬい)患者会が22日、熊本・鹿児島両県をはじめ全国6カ所で実施した水俣病被害者の一斉掘り起こし検診で、受診した約400人のうち約9割が、水俣病と診断されました。被害者に一時金などを支給する水俣病救済策の受け付けを国が締め切る動きを見せる中、あらためて多数の被害者が残されていることが明らかになりました。

 地域や年代での線引きを定める救済策で、対象外地域に位置する熊本県天草市栖本町の検診会場には、手足のしびれなど水俣病に特徴的な自覚症状を抱える140人以上が訪れました。

 漁師だった父がとってきた魚を子どものときに毎日食べていたという天草市倉岳町の女性(69)は、地元漁協からのすすめで受診。「50歳頃からこむらがえり(手足がひきつる)に悩んできたけど、水俣病じゃないかと思ったのは2〜3年前。いっぢゃん(一番)おかしかと思うのは、倉岳が対象外にされとることですけど、打ち切りの話もおかしかですね」と語りました。

 この日は福岡、熊本、鹿児島など全日本民主医療機関連合会加盟の病院から医師39人をはじめスタッフが駆けつけ、ボランティアで対応しました。


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