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2012年1月22日(日)

シリア監視団継続か

アラブ連盟 きょう外相級会合

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  【カイロ=小泉大介】アラブ連盟(21カ国とパレスチナ自治政府が加盟)は22日、軍による住民攻撃が止まらないシリア情勢への対応を協議するため外相級会合を開催します。派遣から1カ月近くが経過したシリア監視団の活動を継続するのか、加盟国の一部から出ているアラブ軍派遣要求をどう扱うかなどが焦点となります。

 シリア軍の攻撃停止や拘束者釈放を目的にしたアラブ連盟の監視団は昨年12月27日に同国で活動を開始しました。しかし、その間も住民弾圧は続き、これまでに600人以上が死亡したとされ、内外で監視団活動の効果に疑問の声が高まっています。

 22日の外相級会合では、監視団長が提出するこの間の活動報告を協議した上で、対応を決定する見込み。監視団のジャルシュ副団長は20日、連盟本部のあるカイロで会見し、「シリア監視団の活動は1カ月間延長されるだろう。最初の1カ月の活動は十分ではなかった」と述べ、活動が継続されるとの見方を示しました。

 アラブ軍の派遣については、カタールが強く主張していますが、シリア近隣諸国をはじめ反対論が根強く、合意される可能性は小さいと見られます。

 カイロにあるイスラム教スンニ派のアズハルモスクのタイイブ総長は20日、「アラブの指導者たちはシリアにおける流血を止めるため、必要な手段をとらなければならない」と表明しました。

 一方、監視団の活動に懐疑的な反体制派組織、シリア国民評議会の指導者、ガリオン氏は20日、カイロで連盟指導部に対し、監視団活動報告を国連安全保障理事会に送付するよう要請。事態改善には安保理による対応が不可欠との立場を示しました。同評議会は声明で、監視団活動報告がシリア軍の攻撃は住民に対する「大量虐殺」だと明記するよう求めました。

 シリアでは20日、各地で住民のデモが行われ、アサド大統領退陣や拘束されている反政府活動家らの釈放を求めました。中東の衛星テレビ・アルアラビアが人権団体の証言として伝えたところによれば、この日も軍の攻撃で21人が死亡しました。


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