2012年1月21日(土)
新潟水俣病救済を
患者会など環境副大臣に訴え
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新潟水俣病阿賀野患者会と被害者の会は20日、新潟市で水俣病特措法の締め切り問題を中心に横光克彦環境副大臣と話し合いました。
環境省が今年度末での申請締め切りを検討していることに、患者会は「新潟でも毎月30〜40人の申請が続いている。3月末で締め切ることになれば多数の被害者の切り捨てになるが、国はそう考えているのか」と事前に質問。横光副大臣は「特措法を誠実に執行するため、あたう(可能な)限りの救済と迅速な救済に努める」と答えるのみで、具体的な締め切り時期は言及しませんでした。
山ア昭正阿賀野患者会会長は「今後とも特措法申請者は多数出てくるし、判定結果も未公開でブラックボックスのままでの締め切りは許せない」と強く訴えました。特措法で救済された阿賀野市の被害者は「阿賀野川からの支流で農業用水が市内全域に流れている。流域だけではなく広い地域にまだ被害者がいる。締め切らないでほしい」と発言しました。
弁護士の中村洋二郎新潟水俣病共闘会議議長は「今回の話し合いが15分であることに抗議する。申請者が継続し増加している中で締め切り問題を論議すること自体が許せない」と抗議しました。
昨年12月の意見交換会で回答を約束していた「行政主催の掘り起こし検診」「特措法の周知徹底を図るための申請契機のアンケート」については、実施に向けて検討するとの回答がありました。