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2012年1月21日(土)

きょうの潮流

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 東京の郊外も、雪の降りしきる一日でした。ほぼまっすぐ落ちてくる重い雪。つぶてのように飛んでくる横なぐりの雪。ふわっと舞う綿雪…▼さまざまな雪が織りなす冬景色から、歳時記に載る句の風景が思い浮かびました。「雪の影してちりめんの織りあがる」(鷲谷七菜子)。たいていは、水気を多くふくみ雪片が大きい。「ぼたん雪」でしょう▼俳句の世界で、解けやすい「ぼたん雪」は春の季語、春の雪です。きょうは大寒ですから、立春まで半月あります。寒さ極まるころの雪を春の雪で表現するのも変ですが、やっぱり「ぼたん雪」とよびたい▼雪をみてすぐ思い出すのは、雪の日の小学校の教室です。真ん中にストーブがでんと座っていました。まきが燃えるときの木の香りをかぎながら、炎の暖かい色を眺めていると、つい授業も忘れるのでした▼福島の二本松市で、民家のまきストーブの灰から高い濃度の放射性セシウムが検出されました。まきも汚染されていました。二本松市では、マンションの基礎部分に放射線量の高い石が使われていると分かったばかりです。同じ汚染石は、福島市の民家の基礎や、本宮市の川の工事現場でも使われていました▼原発事故の影響が、広く深く暮らしの中にしのびこんできています。政府の規制づくりや対策は、「後手後手」のそしりを免れません。原発と住民は共存できないと日々証明されているのに、なお、運転が止まっている各地の原発を再び動かそうと考える政府。気が知れません。


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