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2012年1月3日(火)

一歩でも前へ 思い込め

宮城・白石市 こけし神社で初挽き

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(写真)関係者や観光客の前で初挽きを行う、こけし工人の星定良さん(左端)=2日、宮城県白石市

 宮城県白石市のこけし神社で2日、伝統こけし、弥治郎系こけしの初挽(び)きが行われました。1967年から始まり、今年で46回を迎えました。

 弥治郎こけしはろくろ模様が特徴です。現在、地元の工人は10人ほど。その技を受け継ごうと修行中の女性(19)は「自分の個性が出せる、こけしをつくっていきたい」と話します。

 初挽きをした、こけし工人の星定良さん(55)は30年以上のベテラン。それでも「緊張したねぇ」と満面の笑みを見せました。母親の実家が岩手県釜石市にあり、東日本大震災で漁具や船、自宅が流された親類が多いといいます。「被災者の人たちが一歩でも前に進めるようにという思いをこめて初挽きをしました。これからも希望になる、こけしをつくっていきたい」と語りました。

 仙台市からきた女性(34)は、自宅に100をこえるこけしがあるといいます。震災直後、こけしをじっと見つめていたら自然と泣けてきました。「私は、こけしに助けられました。まだ余裕がない人もいると思いますが、被災者の方々、一人ひとりが安らげる何かを見つける年にしてほしいですね」と話しました。


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