2012年1月1日(日)
ミャンマー4月 国会議員補選
スー・チー氏立候補へ
【ハノイ=面川誠】ミャンマー連邦選挙委員会は12月30日、国会議員補欠選挙を4月1日に実施すると発表しました。ロイター通信などによると、人民代表院(下院)40議席、民族代表院(上院)6議席が対象。民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏(66)も最大都市ヤンゴンの選挙区から立候補する予定です。
スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)は、当時の軍政が実施した2010年11月の総選挙をボイコットし、政党登録を取り消されましたが、昨年12月に選挙委員会が再登録を承認しました。
昨年3月に発足したテイン・セイン政権は、段階的な民主化措置を進めるとともに、スー・チー氏と対話を重ね、民主化と国民和解に向けて協力することを確認しています。
スー・チー氏は12月23日に上下両院議長と会談。トゥラ・シュエ・マン下院議長は会談後、現地記者団に対して、「政党政治の役割」と「協力の展望」について話し合ったと述べました。上下両院は定数がそれぞれ224、440で、両院とも軍政後継政党の連邦団結発展党と軍人代表が合わせて約8割を占めています。