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2011年12月30日(金)

ホルムズ海峡に緊張

封鎖めぐり 米、イラン互いに警告

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 【カイロ=小泉大介】イランの核開発疑惑をめぐり、欧米が経済制裁に動いているのに対し、イランが石油輸送の要衝であるホルムズ海峡を封鎖する可能性に言及し、緊張が高まっています。バーレーンに司令部を置く米海軍第5艦隊報道官は28日、「容認するわけにはいかない」「航行の自由を確保するため、悪意ある行動に対抗する準備はできている」と警告しました。

 米軍の表明は、イラン海軍のサヤリ司令官が同日、国営テレビのインタビューで「われわれ軍にとって、海峡封鎖はコップ一杯の水を飲むよりも簡単だ」と述べたことに対するもの。イラン側は27日にも、ラヒミ第1副大統領が「制裁を科せば、石油は一滴たりとも海峡を通過できないだろう」と表明していました。

 イラン海軍は24日以降、ホルムズ海峡を含む周辺海域で軍事演習もおこなっています。

 ペルシャ湾とオマーン湾を橋渡しする位置にあるホルムズ海峡は、世界の海上輸送原油の約4割が通過。日本は同海峡経由の原油に消費量の8割を依存しているとされます。サヤリ司令官は28日の発言で「現時点ではオマーン湾を支配下に置いているので封鎖する必要はない」と語りましたが、実際に封鎖されれば国際的に重大な影響を及ぼすことになります。

 イラン制裁については、これまでに米議会がイランへの原油代金支払いを阻止するための法案を可決。欧州連合(EU)もイラン産原油の輸入禁止を含む制裁を検討しています。

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