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2011年12月30日(金)

環境影響評価書の概略

新基地ごり押しの異常

「環境に支障なし」と強弁

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 沖縄防衛局は28日、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる新基地建設(同県名護市辺野古)に関する環境影響評価書の概略を明らかにしました。

 それによると、新基地建設が大規模な埋め立てなどを伴うにもかかわらず、評価書は総合評価として「環境保全上、特段の支障はない」と結論。夜陰に乗じた評価書提出という姑息(こそく)なやり方に加え、新基地建設をごり押ししようとする異常な内容になっています。

 評価書は、評価対象航空機の一つであるCH46ヘリコプターを、2012年秋にも沖縄へ配備予定の垂直離着陸機MV22オスプレイに変更。飛行ルートも、住宅地上空を避けるとして台形にしていた場周経路(滑走路を離陸し、再び元の滑走路に戻る周回コース)が楕円(だえん)形になり、名護市安部の集落に近づくことになりました。

 オスプレイの低周波音の拡大で周辺環境への影響は「やむを得ず出る」と述べざるを得ませんでした。

 加えて、気象やパイロットの判断などにより、場周経路から外れることがあると指摘。普天間基地で恒常化している場周経路からの逸脱を新基地でも追認する意図があるとみられます。

 このほか、滑走路が1600メートルから1200メートルになり、両端のオーバーランが100メートルから300メートルになりました。

 評価書本体は約7000ページに達します。沖縄県は来年1月4日以降、評価書の形式的要件を確認した上で、正式に受理する見通しです。


【環境影響評価書の骨子】

 ○対象航空機をCH46からMV22に変更。場周経路は台形から楕円形に

 ○航空機騒音は周辺集落においては環境基準以下

 ○サンゴ類が回復する生育基盤の消失の可能性は小さいと予測

 ○ジュゴン3頭を確認

 ○(総合評価)周辺地域への影響は各種指標の中におおむね収まり、環境保全上、特段の支障なし

図

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