2011年12月29日(木)
下院議員の資産増大
米報道 「約半分が百万長者」
【ワシントン=小林俊哉】米連邦下院議員1人当たりの純資産(住宅資産を除く)の中央値が、1984年から2009年までの間に2倍以上、上昇していることが分かりました。米紙ワシントン・ポスト(27日付)が独自の分析として報じました。
同紙は、下院議員1人当たりの純資産(インフレ調整済み)を分析。最高から最低まで並べたときに中間にくる中央値は、1984年の28万ドル(2185万円)から2009年には72万5000ドルに上昇しました。同時期の米国民1人当たり純資産の中央値は、2万600ドルから2万500ドルへ微減しています。
09年では、共和党下院議員の純資産中央値は76万6000ドル、民主党では68万9000ドルでした。
同紙は、米国で富裕層がさらに裕福になるという格差の拡大が進むなか、一般庶民と下院議員の資産格差も拡大していることを指摘。背景の一つに、議員選挙に必要な資金が巨額化しているため、資金面で余裕のある層が議員となる傾向を挙げています。
米NBCニュースは、同調査を「議員の約半分が百万長者」と報道。連邦議員の株式運用実績が、他の層より“好成績”だとの別の調査も合わせて報じています。