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2011年12月28日(水)

アラブ連盟監視団第1陣

弾圧続くシリア入り

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 【カイロ=小泉大介】シリア軍による反政府勢力や住民への弾圧を停止するためのアラブ連盟(22カ国・機構)監視団の第1陣が26日夜、首都ダマスカスの空港に到着しました。一方、シリア軍はこの日も弾圧を続け、全国で多くの犠牲者が出ています。

 スーダン軍司令官を団長とする監視団第1陣50人は、最も弾圧の激しいホムスをはじめ各地を訪れ、シリア政府側も同意している軍の市街地からの撤退や武力攻撃停止が実行されているかを調査・監視する予定です。同国にはすでに先遣隊が22日に到着し、シリア外相はじめ政府高官と監視方法を協議するなど準備作業を行っていました。

 一方、中東の衛星テレビ・アルジャジーラによると、26日にはシリア軍の攻撃により全土で少なくとも45人が死亡しました。なかでもホムスでは、戦車からの砲撃や機関銃などによる断続的な銃撃で、33人が死亡したとされます。英国に拠点を置くシリア人権監視団からは、「アラブ連盟監視団が同地に到着する前に制圧するための試みだ」との指摘が出ています。

 反政府勢力の連合体であるシリア国民評議会は26日の声明で、ホムスは約4000人の兵士による包囲状態にあるとし、アラブ連盟監視団に対し、一刻も早く同地入りするよう求めました。

 ただ、シリア外務省報道官は、「監視団はどこでも訪問できるが、シリア側との調整が必要だ」としており、監視活動にどこまで実効性があるかは不透明です。


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