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2011年12月15日(木)

「文明の同盟」対話促進

国連が第4回フォーラム

過激主義とのたたかい・相互理解 訴え

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 カタールの首都ドーハで11日から13日まで国連「文明の同盟」第4回フォーラムが「諸文化間の同盟による開発の促進」をテーマに開催されました。フォーラムには国家元首を含む政治指導者、企業幹部、市民社会活動家、宗教関係者ら世界の130カ国から2000人以上が参加しました。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は11日の開会演説で、特に中東・北アフリカ地域など、政治的転換が進行している諸国で、「文明の同盟」が訴える相互理解の「普遍的な価値が試されている」として、過激主義とのたたかいと寛容の促進を訴えました。また「文明の同盟」は、対話の促進と相互理解の基礎を築くことで、紛争と暴力を防止する責任を持っていると強調しました。

 文明の同盟の創始者の1人、トルコのエルドアン首相は、同フォーラムにビデオメッセージを寄せ、「自国民に発砲し、虐殺する独裁者がいるかぎり、中東に平和と安定はもたらされない」「中東での流血と涙は終わらせなければならない」と主張しました。

 サンパイオ国連「文明の同盟」上級代表(前ポルトガル大統領)は「社会の多様性は社会の分断を意味しない。文化間、宗教間の違いは、偏見が差別を固定化しなければ、暴力と紛争を生み出すことはない」と指摘。今回のフォーラムが開発のための諸文化間の対話に焦点をあてたことを評価しました。

 「文明の同盟」は、「文明間の対話」を訴えたハタミ元イラン大統領のイニシアチブが2001年の9・11米同時テロを契機に後退する中で、05年にサパテロ・スペイン首相(当時)とエルドアン・トルコ首相の提唱で国連の事業として正式に発足。

 これまでにマドリード(08年)、イスタンブール(09年)、サンパウロ(10年)で世界の指導者が参加するフォーラムを開催したほか、青年を対象にした諸文化、諸宗教間の交流を促進する事業を展開しています。次回フォーラムは13年にオーストリアで開催されます。


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