2011年12月9日(金)
内外情勢と党活動で
日本共産党代表団がキューバ共産党と会談
![]() (写真)7日、ハバナでバラゲール書記(左から2人目)と会談する緒方氏(右から2人目) |
キューバを訪問中の日本共産党の緒方靖夫副委員長一行は7日、キューバ共産党のラモン・バラゲール中央委員会書記・国際部長と会談しました。
バラゲール書記は、資本主義の危機の深まりやソ連崩壊後の情勢について説明し、中南米カリブ海諸国共同体首脳会議など地域共同体の前進とその中でのキューバの活動について述べました。
同氏はまた、米国の干渉や経済封鎖に対峙(たいじ)して国の主権と社会主義を堅持してきた歴史を振り返り、今日の経済問題の解決は死活的だと強調。「社会主義にはモデルはなく、自主的に方向を決めなければならない」と述べ、今年4月の第6回党大会決定と来年1月の全国会議の意義を強調しました。
緒方氏は、変革が大きく進んでいる中南米情勢とキューバの役割を指摘し、社会主義を目指す今日の取り組みの成功を願っていると述べました。
続いて、世界の構造変化の特徴について述べ、米国など発達した資本主義諸国の力の相対的な低下、出口を見いだせない世界経済危機と欧州債務危機、発展途上国の台頭、キューバが2度にわたって議長を務めた非同盟運動の役割などを強調。世界に働きかける日本共産党の国際活動について述べました。
国内情勢については、2009年の政権交代、二大政党づくりの画策とその破たん、矛盾の深化、日本の政治がかかえる財界・米国依存の症状の深化について説明。こうした情勢を打開するために取り組んでいる党勢拡大大運動について紹介しました。
緒方氏は、日米軍事同盟のもとでの米国への政治的、経済的従属と在日米軍基地の現状、また、米国のこうした支配を終わらせなければ日本の真の独立と政治革新がないことを強調しました。
両氏は、核兵器廃絶をはじめとする諸課題での国際協力を強め、両党関係を強化することで一致しました。 (ハバナ=松島良尚)









