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2011年12月5日(月)

エジプト議会選 第1回投票

イスラム党第1党か

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 【カイロ=小泉大介】エジプト選挙管理委員会は3日までに、首都カイロやアレクサンドリアなど9県で行われた人民議会(下院に相当)選挙の第1回投票(11月28、29日実施)の投票率が62%に達したと発表しました。イスラム勢力・ムスリム同胞団の自由公正党が大差で第1党となっている模様です。

 旧ムバラク政権下の昨年末に行われた人民議会選の投票率の公式発表は35%。政権側の弾圧、不正などの横行で、実際には10%に満たないとみられていました。今回の投票率について選管のイブラヒム委員長は「ファラオ(古代エジプト王)時代以来の高さだ」と、旧政権への皮肉を込めて述べました。

 人民議会は498議席の3分の2を比例代表、3分の1を小選挙区で選出。選管の発表によると、第1回投票ではほとんどの小選挙区で当選に必要な過半数に達した候補がおらず、5日に決選投票が行われます。比例代表部分は来年1月まで2回に分けて実施される投票が終了したあとに発表されます。

 ただ地元メディアは、ムバラク時代に激しく弾圧されたムスリム同胞団の自由公正党が約40%の得票を獲得し、第一党に躍進と報道。超保守的イスラム勢力(サラフィスト)のヌール党が約20%で続き、左翼の国民進歩統一党らが参加するエジプト連合が約15%となっています。

 ムスリム同胞団は1928年に創設され、イスラム法(シャリア)を立法の源とするよう求める一方、弱者救済の活動にも力を入れ、ムバラク時代まで、非合法ながら最大の野党勢力として活動してきました。選挙戦では従来使用してきた「イスラムこそ解決策」のスローガンを控えるなど“穏健化”も指摘されています。


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