2011年12月5日(月)
中国、風力発電を推進
割合 5年後倍に 発電設備容量は昨年世界一
【北京=小寺松雄】中国国家電力監督管理委員会は2日、国内の総発電量に占める風力発電の割合が現在1・5%を占め、5年後には倍増する見込みだとの見通しを明らかにしました。
この日発表した「風力発電の安全監督管理に関する報告」によると、今年8月時点の中国の風力発電所は486カ所。チベット自治区と広西チワン族自治区を除く全国29の一級行政区にあります。発電設備容量は約4000万キロワットで昨年世界一となりました。
今年1〜9月に全国の風力による発電量は、前年同期比56・9%増の583億キロワット時となりました。
中国メディアによると、同委員会の幹部は今回の発表にあたって「2015年までに風力発電設備の容量は1億キロワットに達し、年間発電量は中国全体の3%超を占める1900億キロワット時に達する見込みだ」と述べています。
中国の発電量は現在、火力と水力で95%、残りが風力、太陽光など自然エネルギーと原発です。中国は原発については「安全重視で推進」を基本路線としています。