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2011年12月4日(日)

窓口負担重く 保険料納めても病院にいけない

民医連が相談調査

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 働いて保険料を納めていても、窓口負担が高すぎて医療機関にかかれない―。こんな深刻な実態を全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)が3日、記者会見で明らかにしました。加盟病院のソーシャルワーカーが昨年4月から1年間に受けた医療・介護費の相談事例など3029件(45都道府県)について調査、分析したもの。これほど大規模な相談事例調査は他にないといいます。

 調査結果で、「医療費が支払えない・不安がある層」で「保険料の滞納がない層」が約3分の1を占めました。これまでの民医連調査では、「高すぎる国民健康保険料が払えず、窓口負担も払えない」ことが問題でした。今回は「被用者保険など保険料を納めても、窓口負担は払えない」問題が見えてきました。

 被用者保険に加入する労働者が低賃金で医療費が払えない相談が増えています。失業による困窮も広がっています。失業の内訳トップは解雇。解雇の理由で一番多いのは病気。失業で収入が断たれ、受診できずさらに病気が悪化。そんな悪循環が調査の集計から浮き彫りになりました。

 全日本民医連の藤末衛会長は、政府による負担増の動きを批判し、「窓口負担ゼロを目指して引き下げを求める運動を他の医療団体と共同して進めたい」と述べました。


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