2011年12月2日(金)
衆院憲法審査会で笠井氏
「動かすべきでない」と強調
衆院憲法審査会(大畠章宏会長)が1日に開かれ、前回(11月17日)に引き続いて各委員が意見を表明しました。
日本共産党の笠井亮議員は前回の審査会後、「なぜ今、憲法審査会なのか」「復興、原発事故収束など国会がやるべきことは山積している」などの声が国民から寄せられたことを紹介し、「憲法審査会を動かすべきでないとの意を改めて強くした」と述べました。
前回は参考人から憲法調査会と憲法調査特別委員会の経過について聴取し、それに関連した質疑・意見表明を行う趣旨で開かれました。ところが、改憲を志向する立場から委員個人の持論や改憲の論点に関する発言が続きました。
この日の討議でも国家存亡の危機の際、国家を守るために「国民の権利を制約し、義務を負わす」(自民・石破茂氏)とする主張や、改憲をやりやすくする憲法改正の発議要件の緩和を求める意見が出されました。
笠井氏は、こうした発言が相次いでいることにふれて、「改憲を望まない多くの国民の意思とは、全くかけ離れた議論だ。審査会は動かすべきではない」と強調しました。