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2011年11月24日(木)

エジプト 「28日から議会選実施」

軍政トップ 自らの辞任は否定

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(写真)早期民政移管などを求めてタハリール広場に集まった人たち=22日、カイロ(伴安弘撮影)

 【カイロ=伴安弘】エジプトの全権を握る軍最高評議会のタンタウィ議長は22日夕、テレビで演説し、28日から始まる人民議会選挙を予定通り実施し、同評議会が選挙の任務に当たると述べ、「青年革命連合」や「4月6日運動」などの青年組織らが要求している同議長の辞任を拒否しました。カイロ中心部のタハリール広場に集まった数十万人の人たちはデモを続ける構えです。

 同議長はまた、民政移管のメルクマールとなる次期大統領選挙を2012年6月末までに実施すると表明。「(軍は)権力を掌握し続けたいとは思わない。国民が望み、必要なら即時民政移管についての国民投票を実施する」と述べました。青年組織らは大統領選について12年4月末までの実施を求めています。

 一方、シャラフ内閣の総辞職については、これを受け入れながらも、「新内閣が発足するまで職務を続けるよう」求めたと語りました。青年組織らが求めていた、幅広い政治勢力の代表と軍最高評議会から1人が入る「救国政府」の樹立についても拒否した形となりました。

 演説は、警察によるデモ弾圧に抗議し、早期の民政移管を求める人たちがタハリール広場に集まっている中で行われました。広場では「民衆は野戦将軍(タンタウィ議長)の退陣を望んでいる」と唱和する声が上がりました。ムバラク独裁政権崩壊前に、同広場で上がった「民衆は政権の退陣を望んでいる」に代わるものです。

 広場に来たマハムードさん(41)=通訳業=は「(ムバラク政権崩壊から)9カ月たっても同じ人たちが政権についている。私たちは古い体制から抜け出し、民主主義国家をつくりたい」と述べ、「選挙は2週間延期すべきだ」と語りました。


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