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2011年11月18日(金)

きょうの潮流

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 四国の倍ほどの土地に約70万人が住み、アジアでもっとも貧しい国の一つといわれながら医療や教育はほぼ無料、食料も自給に近い▼いま国王が日本にきているブータンの、国のあらましです。ブータンとは「チベットの端」の意味、といいます。ヒマラヤ山中の高地の国は、折にふれ、世界の耳目をひきつけます▼7年前には、世界で初めて禁煙の国になると決めました。仏教の教えをくみ、環境を守るために。そして、なんといっても「GNPよりGNHを」と唱える国で知られます。経済の大きさを計る「国民総生産」より、人の幸せ度を示す「国民総幸福」が大切だ▼先代王が、1970年代初めにいい始めました。GNHに詳しい文化人類学者の辻信一さんは、「冗談のつもりで言ったのかもしれません」としつつ、しかし「この世界についての非常に痛烈な批評だった」と考えます(『GNH もうひとつの〈豊かさ〉へ、10人の提案』)▼しだいに王政から民主政へ移るブータンは、新しい憲法にも「GNH」を書き込みました。辻さんによれば、GNHの基準は四つ。「生態系の豊かさ」に「伝統文化や精神文化の豊かさ」、「経済的豊かさ 経済は公平で公正でなければならない」「よい政治」です▼一人ひとりが抱く幸福感とは別に、社会に共通する幸福の大きさに、ものさしをあてようと試みるGNH。かつては秘境とよばれたアジアの山国から、幸せとは、豊かさとは、を世界の人々に問いかけ、考えさせているのは確かです。


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