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2011年11月17日(木)

薬害イレッサ

責任転嫁の不当判決

報告集会 「国民の命守れぬ」

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(写真)東京高裁の判決報告集会で、あいさつを述べる薬害イレッサ原告の近澤昭雄さん=16日、参院議員会館

 薬害イレッサ訴訟で、東京高裁による「請求棄却」という判決を受け、原告団・弁護団は16日、参院議員会館で報告集会を開きました。

 薬害イレッサ弁護団・副団長の水口(みなぐち)真寿美弁護士が報告。東京高裁はイレッサの服用と死亡の因果関係が確定しなければ安全対策をとる義務が発生しないという特異な判断であると原告弁護団の考えを示しました。

 また、イレッサの添付文書について判決文では“これらの医師が、仮に本件添付文書第1版の記載からその趣旨を読み取ることができなかったとすれば、その者は添付文書の記載を重視していなかった”とあり、多くの被害を出したイレッサを、添付文書を見ていなかった医師の責任に転嫁しています。

 原告の一人、近澤昭雄さん(67)は「がん患者に限らず、薬害訴訟は国民の命を守るたたかいだと思っています」と上告への思いを語りました。

 報告会には薬害肝炎全国原告団が駆けつけました。同原告団の山口美智子代表は、「薬害の教訓を無にした不当判決です。薬害根絶に向けてがんばりましょう」と、近澤さんと握手を交わしました。

 日本共産党からは、高橋ちづ子衆院議員、田村智子参院議員が激励のあいさつをしました。


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