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2011年11月13日(日)

タイ水害 3段階復興策

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 【バンコク=面川誠】タイのインラック首相は12日のテレビ演説で、洪水被害者の救済と首都バンコクの復興を目指す「救難、復旧、再建」の3段階政策構想の具体化を急ぐと語りました。「農民、中小企業、労働者などあらゆる被害者を対象とした政策を来週、発表する」としています。

 政府は8日、洪水被害者に対する当面の緊急補助金として1世帯あたり5000バーツの支給を決定。さらに首相は同日、「国の再建には戦略的な政策が必要」だとして3段階政策構想を明らかにし、副首相ら政府高官と専門家で構成する二つの「戦略委員会」を発足させていました。

 国会は11日、洪水対策を議題とする上下両院合同会議を開催しました。野党・民主党議員は、タイ貢献党中心の現政権が当初から対応を誤ったと指摘。上流ダムの放水時期の遅れ、各省庁による異なる被害予想、政府内の情報伝達の混乱などによる“人災”だと非難しました。

 民主党の党首アピシット前首相は同日、政府に批判的な経済学者らが閣僚を相手に損害賠償を求める提訴を準備していることについて、支援する考えを表明しました。

 ただ、与野党ともに洪水被害対策をめぐる対立を政争にはしない態度を見せています。アピシット氏は11日の国会演説で政府に洪水対策の改善を求める一方で、首相辞任は求めないと表明。首相は演説でアピシット氏の「精神的な支援に感謝する」と述べました。


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