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2011年11月13日(日)

共同訓練 目立つ日米豪

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 2010年5月から8月にかけて海上自衛隊が行った米国派遣訓練では、護衛艦「あたご」「あけぼの」の護衛艦部隊、P3C哨戒機や潜水艦部隊など総勢約590人を派遣。同訓練期間中に、15カ国による環太平洋合同演習(リムパック)にも参加しました。

 タイで11年2月に行われた「コブラ・ゴールド」。日本は陸上自衛隊の中央即応集団など約60人が参加し、アメリカや韓国、東南アジア諸国の軍隊と「在外邦人等輸送に関する実動訓練」を行いました。

過去最大規模

 また、ベトナムやカンボジアで行った米太平洋軍主催の「パシフィック・パートナーシップ」(10年5〜7月)、シンガポール海軍主催の第5回西太平洋潜水艦救難訓練(同年7月〜9月)などの多国間共同訓練に参加しました。

 同年6月には、沖縄周辺海域で海自、米海軍、豪空軍による日米豪3カ国共同訓練が行われました。同訓練は07年から開始。今回は米原子力空母ジョージ・ワシントンなど3カ国で20隻の艦船と多数の航空機が参加する過去最大規模となりました。

 また、日米が例年グアムで行っている「コープノース・グアム」にも豪空軍がオブザーバーとして初参加。11年6月の日米安保協議委員会(2プラス2)合意では、オーストラリアとの「3カ国間の安全保障及び防衛協力を強化する」と明記しています。

 沖縄の普天間基地「移設」など在日米軍再編計画が全体として行き詰まるなか、「訓練移転」は着実に実施しています。

 日米両政府は06年5月の在日米軍再編合意で米軍基地所属の戦闘機の訓練を、本土5カ所の自衛隊基地に移転するとしました。10年度の訓練移転は4回。岩国(山口県)や嘉手納(沖縄県)基地所属の米軍機が、小松(石川県)や三沢(青森県)、千歳(北海道)の基地で空自とともに実施しました。

 加えて、今年1月の日米合同委員会で米領グアムなど「米国施政の下にある」領域でも訓練移転を実施し、費用は日本側が負担するなど同盟国でも例がない合意がされました。ここでも、米軍の単独訓練に加え、日米の共同訓練が計画されています。

費用負担増へ

 米議会から軍事費の大幅削減を求められながら、10月25日の防衛首脳会談で「太平洋地域のプレゼンスの維持」を確認した日米両政府。日本は同盟国としてさらに費用面の負担と軍事面の能力強化を強いられることが予想されます。(洞口昇幸)

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