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2011年11月1日(火)

南スーダンで戦闘

民兵組織と政府軍 75人以上死亡

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 独立後4カ月足らずのアフリカの内陸国南スーダンで29日、大規模な戦闘が発生、現地からの報道によると民間人15人を含む75人以上が死亡しました。日本政府は「首都ジュバは平穏だ」(石田勝之内閣府副大臣、23日)として、国連平和維持活動(PKO)の国連南スーダン派遣団(UNMISS)への自衛隊施設部隊の派遣を強行しようとしています。(夏目雅至)


国連や援助団体に退去要求

 戦闘が起きたのは、スーダンと国境を接する産油地帯のユニティ州北部のマヨム。ジュバから北西約450キロにあります。インターネット紙スーダン・トリビューンによると29日早朝、民兵連合組織「南スーダン解放軍」(SSLA)と政府軍が衝突しました。

 政府軍によると、SSLAは民間人も無差別に攻撃。戦闘でSSLA幹部を含む戦闘員60人以上と医師1人を含む民間人15人が死亡しました。政府軍側の死者数は明らかにされていません。

 SSLAは同日、隣接するワラプ州にも戦闘を拡大するとして、国連や援助団体に退去を求めました。

 SSLAは、現南スーダン与党のスーダン人民解放運動の軍事組織スーダン人民解放軍(SPLA)やスーダン政府軍内部のヌエル族の人々が1999年に結成。南北内戦時は中立の姿勢をとっていました。政府軍側は、SSLAはスーダンの南コルドファン州で組織され、訓練を受けていると主張していますが、スーダン側は否定しています。

 南スーダンでは、20年以上続いた南北間の内戦終結(2005年)後も、部族に基盤を置く武装勢力が残り、遊牧民と農耕民との土地紛争も続いています。今回の戦闘は政府軍がマヨムで民兵組織の武装解除を進めているさなかに起きました。


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