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橋下「維新」逆流の正体/第5部 国政への野望(7)
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(右)大勢の報道陣に囲まれ取材に応じる橋下市長=8月9日、大阪市役所
(左)橋下氏の著書『まっとう勝負!』

「嘘は政治家の始まり」

 「大阪維新の会」の地方議員や公募区長らに、物議をかもす言動が多いのはなぜか。

 取材をすすめると、橋下徹大阪市長その人に根源があるのではないか、との思いが強くなります。橋下氏を最初に政界にさそった自民党関係者は「義理、人情、恩返しという(保守)政治家の基本を忘れた、ドライなやつだ」と証言します。

権力欲の手段

 証言によると―。2007年10月の大阪市長選の際、「自分は出る筋合いはない。東国原でも(宮崎県)知事なのに」といって要請を拒否。その後、08年知事選に出馬し、当選すると自民党と距離を置き、民主党やみんなの党などの有力政治家に近づいたといいます。

 橋下氏が駆け出し弁護士だった時代の法律事務所所長は「純粋な弁護活動よりカネに執着が強い印象だった」と証言。弁護士会に紹介された依頼人から着手金を高くとったために、弁護士会副会長から電話で注意されたとき、「なぜいけないんですか」と食って掛かったのが印象的だったと語ります。

 橋下氏の著書『まっとう勝負』ではこんなくだりも。「政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。…自分の権力欲、名誉欲を達成する手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなければならないわけよ」「ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ! ウソつきは政治家と弁護士の始まりなのっ!」

タカ派ずらり

 取材した関係者は「橋下氏ほど『弱肉強食』を体現している人はいない」「彼の唯一の信念は大衆迎合だ」などとものべます。そんな人物が改憲タカ派政治家と結びついたらどうなるのか。

 そう思わせるのが、橋下・維新の会が「政党化」のために、“合流”をもちかけているとされる国会議員の顔ぶれです。

 筆頭が自民党の安倍晋三元首相。故中川昭一氏らと歴史問題の議連をつくり、歴史教科書を攻撃。首相時代には、憲法改正を公言し、改憲手続き法や教育基本法改悪を強行しました。

 橋下氏と懇談したとされる「道州制型統治機構研究会」の松野頼久元官房副長官(民主)と西村康稔衆院議員(自民)は、「靖国派」の国会議員でつくる日本会議国会議員懇談会のメンバー。集団的自衛権行使を容認させようと活動する「新世紀の安全保障を確立する議員の会」にも参加。松浪健太衆院議員(自民)は生活保護攻撃の先頭に立ち、小熊慎司参院議員(みんな)はTPP(環太平洋連携協定)への参加を主張しています。

 既成政党に対抗する「第三極」などとメディアでは持ち上げられていますが、こうしたメンバーが合流するとすれば、既成政党の中心にいた政治家の“救済”集団そのものになります。(つづく)

(2012年08月23日付)

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