2021年7月11日(日)
首相、空白の2時間44分
議運委出席より何を優先?
東京に4回目の緊急事態宣言の発令が決まった8日の首相動静で、菅義偉首相の動向が分からない“空白の時間”があり、支持率低下を避ける政権の「菅隠し」ではとの疑念を呼んでいます。
首相動静では、菅首相は世界空手連盟事務総長と全日本野球協会会長との面談を終えた午後2時14分から、河野太郎行革相と面談する午後4時58分までの2時間44分が“空白の時間”となっています。この時、国会では衆参議院運営委員会が開かれ、緊急事態宣言の発令という重大問題の審議中でした。
野党は同日、菅首相の議運委への出席を求めていました。にもかかわらず、首相は出席をしませんでした。
参院議運委で日本共産党の小池晃書記局長が「なぜ総理は出てこないのか」と追及すると、西村康稔経済再生担当相はまともに答弁できず、水落(みずおち)敏栄参院議運委員長は言葉を詰まらせました。
緊急事態宣言を出して国民に自粛を求める一方で、五輪を開催するという重大な事態について首相が国民に説明するのは当然です。国会での説明より優先する予定とは一体何でしょうか。こんな無責任な首相にコロナ対策は任せられません。(目)