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2021年7月8日(木)

名古屋入管 ウィシュマさん死亡事件

ビデオ開示求め署名

遺族・支援団体が会見

 スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が名古屋の入管施設で亡くなった事件をめぐり、遺族や支援団体は7日、ビデオ開示と再発防止の徹底を求め署名活動を始めました。署名はオンラインのチェンジ・ドット・オーグでできます。


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(写真)真相解明を訴える遺族ら=7日、東京都内

 遺族や支援団体がこの間、事件の真相解明を求めてきましたが、入管庁は「中間報告」で死因を不明としたうえ、監視カメラの映像の開示もかたくなに拒否。上川陽子法相も開示しない意向を示しています。

 同日都内で行われた会見で、遺族のワヨミさんは署名の協力を呼びかけました。

 上智大学の学生は「これまで日本政府は人種差別によって何人の人を死に追いやり、責任をきちんと取ってきたのか」と批判。

 小説家の星野智幸さんは「いつから入管は人が生きてよいかどうかを決める組織になったのか。入管は日本組織全体から信用されていない危ない組織だと思う」と指摘。ラジオパーソナリティーのキニマンス塚本ニキさんは「誰かが犠牲にならなければ、この国で起きている構造的な人種差別、人権侵害の問題が議論されないことに憤りを感じる」と述べ、これを変えるためには市民一人ひとりが声を上げ、圧力をかけるべきだと訴えました。

 署名には、芸人のせやろがいおじさん、エッセイストの小島慶子さん、小説家の中島京子さん、温又柔さん、俳優の東ちづるさんらが賛同しています。


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