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2021年6月15日(火)

東京五輪

感染拡大に強い懸念

塩川氏 中止の決断迫る

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(写真)質問する塩川鉄也議員=9日、衆院内閣委

 日本共産党の塩川鉄也議員は9日の衆院内閣委員会で、東京五輪・パラリンピック開催に専門家から感染拡大の強い懸念が出されていることをあげ、開催中止を求めました。

 塩川氏は、政府対策分科会の尾身茂会長が、五輪関係者の感染対策の重要性を指摘し、感染リスクなどに関する見解を国際オリンピック委員会(IOC)に伝えたいと述べていることをあげ、「IOCは、専門家の見解を受け止める用意があるか」と質問。内閣官房の十時(ととき)憲司内閣審議官は「提言が出されれば、IOCと共有する可能性はある」と明確には答えませんでした。

 塩川氏は、五輪開催が国内外で新型コロナを広げることになりかねないとして、政府として五輪開催の判断基準を示すべきだと強調。尾身会長が、ワクチンによる集団免疫について、7~8月の段階では感染レベルが抑えられるという考えは早すぎると警鐘を鳴らしていると指摘し、政府の認識をただしました。

 河野太郎ワクチン接種担当大臣は「専門家が判断することだ」と答弁しなかったのに対し、塩川氏は、「政府としての考えを持っていないのか」と批判。五輪中止の決断を迫りました。


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