しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年4月20日(火)

育児介護休業法改正 倉林氏

長時間労働是正迫る

参院委可決

写真

(写真)質問する倉林明子議員=15日、参院厚労委

 育児介護休業法改正案が15日の参院厚生労働委員会で採決され、全会一致で可決しました。日本共産党の倉林明子議員は質疑で、育児休業取得にむけて正規雇用の長時間労働是正を求めました。

 2020年度の「過労死防止白書」では、30~40代の男性で週60時間以上の就業者は12・4%です。また17年度の「就業構造基本調査」では男性の1日あたりの家事・育児時間は正規・非正規ともに2時間未満が最多です。一方、女性の家事育児時間は1日4時間以上です。

 倉林氏は、「男性が家事・育児できない要因に過労死ラインを超える長時間労働がある」と指摘。結婚出産を理由に、正規の女性は非正規へ、非正規の女性は仕事を辞めざるを得ない実態に触れ、「長時間労働が女性から安定して働く機会を奪っているとの認識はあるか」と質問しました。田村憲久厚労相は「男女が輝ける社会の実現のために、長時間労働の是正に取り組みたい」と答弁しました。

 倉林氏は、日本は8時間労働を掲げたILO(国際労働機関)第1号条約も批准していないと指摘し、「8時間働けば普通に暮らせる社会が最大の子育て支援となる」として、働き方の転換を求めました。


pageup