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「しんぶん赤旗」小話
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「しんぶん赤旗」小話
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(写真)「しんぶん赤旗」に改題した日曜版1997年4月6日号

(1)題字にこめられた思い 紙面PDF

 「『しんぶん赤旗』の題字はいつからですか?」という質問をよく受けます。

 「赤旗」は1928年2月1日創刊ですが当初は「せっき」とよび、戦後は46年に「アカハタ=AKAHATA」、47年に「アカハタ」、66年に「赤旗」と改題、「しんぶん赤旗」の題字は、97年4月1日付からです。(日曜版は同年4月6日号から)

 日刊紙と同じブランケット判だった日曜版をタブロイド化するという大刷新に合わせて、題字を変更したのです。なぜ「しんぶん赤旗」なのか。同年3月27日付の社告はこう書いています。

 「題字の変更は、...『赤旗』が新聞だと一目でわかっていただけるようにしたものです。『赤旗』は日本共産党の中央機関紙であるとともに『真実をもとめる国民の共同の新聞』です。このことを題字の面でもすっきりわかるようにします」

 日本共産党は前年96年10月、小選挙区制導入下の初の総選挙で、比例で726万票を獲得、小選挙区の2議席を合わせ26議席を獲得する歴史的躍進をかちとりました。党と国民との関係が新しい質的段階に入りつつあるなかで、「赤旗」もそれにふさわしい発展が求められている―「しんぶん赤旗」の題字に込められた思いです。

 それから18年、日本共産党が「戦争法廃止の国民連合政府」を提案、それが大反響を呼び、政治の焦点になるという情勢の劇的展開―「真実をもとめる国民の共同の新聞」が、いよいよ出番の情勢を迎えています。 (2015年12月8日)

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(写真)弁護士で元最高裁判事の浜田邦夫さんが登場した10月8日付日刊紙

(2)〝進化〟する共同の新聞 紙面PDF

 「いまや一般的に、この『赤旗』はかなりの購読数もあり、私の認識としては、必ずしも共産党員とか、そういった人たちだけが購読するものでないと認識しています」「保守本流を歩いてこられた高名な政治家の方も登場しておられます」

 これは、滋賀県米原市の平尾道雄市長の議会答弁です(ことし3月6日)。平尾市長は、昨年11月8日付本紙のインタビューに登場、「『戦争はしない』『原発はいらない』という二つのことは、市民の命を守る使命に立つ行政の長として、...言い続けていきたい」と語りました。この「赤旗」取材に応じた経緯を問われた市長の答弁が、冒頭紹介した発言です。

 実際、保守政治家の「赤旗」への登場はいまでは珍しくありません。2009年には、「赤旗」を長年の「宿敵」とよぶ野中広務・元自民党幹事長が本紙インタビューに応じ、平和への思いを熱く語りました(6月27日付)。「いまの時代がそうさせる」と「赤旗」登場の動機を語った野中氏。「宿敵」の登場は、「目を疑った」「ものすごい発言だ」など大反響をよび、衝撃を広げました。

 13年には古賀誠・元自民党幹事長が日曜版6月2日号で、「96条改憲に大反対」と発言、テレビ、新聞がいっせいにとりあげ、大注目を集めました。

 戦争法に反対するたたかいのなかでは、元内閣法制局長官、元最高裁判事といった権力の中枢にいた人々が、次々登場、思いを語りました。立憲主義、民主主義を破壊する安倍政権の独裁的暴走のもと、国民共同の新聞は〝進化〟を続けています。 (2015年12月9日)

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(写真)各党が発行している機関紙

(3)〝赤旗のような機関紙を〟 紙面PDF

 「しんぶん赤旗」には、毎日発行の日刊紙と毎週日曜日発行の日曜版の二つの新聞があります。

政党機関紙では公明党が「公明新聞」という日刊紙を発行しています。しかし、「日本国内外の各種一般報道を行い、一般紙然とした紙面・ページ数が特徴であり、党員以外の購読者を多く抱えている」(インターネット上の辞書、ウィキぺディア)と評される日刊紙は、日本共産党の「赤旗」だけです。

毎日、世界と日本で起きるさまざまな出来事について、どのようにみたらいいのか、どう打開するのかなど、考える視点や材料を翌朝には読者のもとに届ける―そんな日刊紙の役割、威力は大きいものがあります。それは、衆院解散から投票日までわずか24日間の超短期決戦だった昨年暮れの総選挙、戦争法案をめぐる激しい攻防を振り返ってみれば、一目瞭然でしょう。

「赤旗のような党機関紙を考えろ」。2009年5月の選挙学会総会で、自民党の機関紙「自由民主」の編集長が、1970年代初めに自民党幹事長からこんな「命令」をうけたことを〝告白〟しました。「赤旗」には広く党外の人に読んでもらい、支持者になってもらおうという戦略性があるが、「自由民主」にはそれがないから、と。しかし、編集長いわく、「今に至るも実現できていない」。

政権党もうらやむほどの「赤旗」の〝強さ〟を支えているのが、100万人の読者をもつ、週刊紙誌最大部数を誇る日曜版の存在です。親しみやすく多彩な紙面編集は、党と国民との結びつきを広げる最良の媒体としての役割を果たしています。 (2015年12月10日)

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(写真)スクープを連発する日刊紙1面

(4)スクープで暴走政治を告発 紙面PDF

 スクープとは? 辞書によればこうです。

 「新聞・雑誌などで、他社を出し抜いて重要なニュースをつかみ報道すること。また、その記事。特種(とくだね)」

 一般の報道機関にはない視点・角度から、新鮮な材料でニュースを伝える「赤旗」は、その意味でスクープだらけの新聞といえるかもしれません。1面トップを飾った最近のスクープ記事をあげてみましょう。( )内は日付。

  • 巨大ブロック再投入計画 辺野古新基地工事 海底に286個 57㌧は102個(11・21)
  • 伊江島で米軍基地拡張計画 着陸訓練場が2倍超 沖縄も本土も負担拡大(11・22)
  • 宇宙軍拡 官民NPO推進 予算拡大 政府・与党に提言 トップは元防衛事務次官(11・24)
  • 新基地受注企業に天下り 元沖縄県幹部、仲井真前知事在職中に(11・25)
  • 「大臣認定」工法で試験省略 杭打ち偽装問題背景に 安全軽視の規制緩和(11・26)
  • 石炭火力発電 新設計画48基 「脱炭素」逆行日本(11・27)
  • 3億 5億 7億 自民に巨額原発マネー   再稼働・原発輸出を後押し(11・28)
  • 生鮮食料品8%据え置きでも 負担増年5万円超 どこが「軽減税率?」(12・5)
  • 在日米軍経費 過去最高7278億円 新基地建設など 辺野古抗議弾圧に1日約1200万円(12・6)

 タブーのない「赤旗」だからこその連続スクープです。そこから浮かび上がるのは、異常な対米従属と極端な大企業中心主義のゆがんだ日本の政治の実像と、安倍政権の暴走ぶりです。(2015年12月12日)

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(5)「特筆に値する」実名報道 紙面PDF

 刑事事件の被疑者は実名でも、無法大企業は匿名報道? 大手商業メディアのダブルスタンダード(二重基準)ともいうべき報道ぶりです。

 「赤旗」は逆、刑事事件は匿名が原則、ただし公人や法人、政治的事件は例外です。

 そうした「赤旗」の報道姿勢が「特筆に値する」と評価されました。昨年、日曜版編集部が「『ブラック企業』を社会問題化させた一連の追及キャンペーン報道」でJCJ(日本ジャーナリスト会議)賞を受賞したのです。理由はこうです。

 「(ブラック企業追及は)当初は『しんぶん赤旗日曜版』の独自報道だった。だが、次第に社会問題化するにつれ、一般紙も追随し、政治や行政を動かした。多くのスクープや連載などの長期にわたるキャンペーンで『ユニクロ』『ワタミ』などと、具体的に企業名をあげ、過酷な労働実態を追及し続けた『しんぶん赤旗』の報道姿勢は特筆に値する」

 作家の江上剛さんは、「実名報道」の意義をこう強調しました。

 「ブラック企業は、デフレ時代の〝成功モデル〟として持ち上げられたところも多く、マスメディアも批判しにくい。そのなかで日曜版が企業名を出して報道した勇気は、尊敬に値します」

 大企業の「実名報道」をめぐっては、こんな話があります。

 2009年12月、大手化粧品会社の資生堂の非正規切りに対して、女性労働者たちが反対の宣伝行動を銀座で行いました。「赤旗」は「資生堂に女性怒る 東京で座り込み『派遣切り許せぬ』」と報道。ほとんどのメディアが黙殺するなか一つの全国紙だけが「『子供にプレゼント買えない』 労組 雇い止め撤回訴え」と伝えました。しかし、記事に「資生堂」の文字はなく、「銀座の大手化粧品会社」とあるだけでした。 (2015年12月13日)

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(写真)豊かな生活情報となっている「赤旗」の広告

(6)だれのための広告か? 紙面PDF

 今年6月、戦争法案をめぐる攻防が激しさを増すなか、自民党議員からとんでもない発言が飛び出しました。

 「マスコミを懲らしめるためには広告料収入をなくすことが一番。経団連に働きかけてほしい」

 解説の必要のないほど露骨な報道介入ですが、それだけメディアの広告依存度が高いという問題があります。

 電通の「日本の広告費」によると、2014年の総広告費は6兆1522億円で、このうちテレビ、ラジオ、新聞、雑誌の「マスコミ4媒体」は2兆9393億円と巨額。日本新聞協会によれば、2014年度の新聞事業収入は、販売と広告の収入を100としたとき、「販売66・2対広告33・8」の割合です。(「新聞之新聞」11月11日付)

 経団連参加企業は軒並み有力スポンサー。広告をタテにした圧力はこれまでもしばしば問題になり、「マスコミに報復してやろうか」と言い放った有力大企業の会長もいたほどです。メディアが大企業の実名報道に臆病になるのも、こうした事情が背景にあります。

 「赤旗」にはその心配は無用です。収入の99%が一人ひとりの読者の購読料で、広告主の不正追及に二の足を踏むような〝広告タブー〟は入り込む余地がないのです。

 同時に、収入割合では1%にすぎない「赤旗」広告ですが、その内容は、紙面をより豊かにし、読者のくらしに役立つ生活情報となっています。

 全幅の書籍広告から、1枠5行の農産物から葬儀社まで扱った「くらしのスポット」「行楽・旅のガイド」など多方面にわたっています。新年号に向けては、観光物産企画「ふるさと便り」や祝賀の名刺広告を各県で準備しています。

 「頑張っている業者を応援したい」「じっくり見たら意外とおもしろい。こんなにたくさんの産直品が紹介されて...」などの声も寄せられる「赤旗」広告。国民共同に欠かせない要素です。 (2015年12月15日)

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(写真)『月刊学習』で好評連載中の「言葉の現場から」が本に

(7)わかりやすく親しみやすく 紙面PDF

 「しんぶん赤旗」の河邑哲也校閲部長が著した『「赤旗」は、言葉をどう練り上げているか』が評判です。毎日の紙面づくりの中での「言葉」との格闘の産物。「日常の会話もよく考えて発言するよう心がけるようになりました」と読者から感想が寄せられ、毎日新聞の校閲部のブログでは、「校正・校閲の関連お薦め本」の一番に取り上げられました。「ほとんどが私たちの普段の作業で問題になる言葉と驚くほど一致しています」、しかし、自分たちの用例にない言葉もある、と。

 たとえば、貯金は「切り崩す」か「取り崩す」か。「ためたものを、次第に取ってなくすこと」の意味の「取り崩す」が正解ですが、「毎日」ブログ子は、世間では「切り崩す」が「かなり流布している」ので、「『やはりおかしい』と、意を強くしました」。そして、「『貯金を取り崩す』のは困りますが、大企業の内部留保は大いに取り崩して社会に還元してほしいものです」という本のオチを引いて、「さりげなく『赤旗らしさ』を表しているといえなくもありません」。

 この本は、「赤旗」の「です・ます」の文体の由来も紹介しています。

 最初は1962年5月1日付「主張」から。65年の元日付からスポーツ面を除いて、原則「です・ます」に移行しました。「アカハタの文章が堅い」という読者の声にこたえて、「わかりやすく、親しみやすく」するために採用したものでした。

 「分かりやすく、親しみやすく」は「赤旗」創刊以来の努力目標です。戦前の「赤旗」にも、「内容がよくのみ込めてこそ、『赤旗』に対する労働者の親しみ、信頼、権威が得られるのだと思ふ」の声、和訳抜きの外来語は使うべからずの苦情など、読者の声が掲載されています。 (2015年12月16日)

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(写真)『原発の深層』(右)とその韓国語版

(8)海外でも貴重な情報源 紙面PDF

 核兵器廃絶めざす政府やNGO(非政府組織)、草の根の力強い動き、最低賃金15㌦(約1800円=時給)をめざす米国の労働者のたたかい、反緊縮を掲げたヨーロッパ各地の国民の運動、東南アジア諸国連合(ASEAN)にみられる地域平和機構づくり...「赤旗」の国際報道には、大手メディアが伝えない視点や情報が詰まっています。「国際面が大好き」「赤旗を読まないと世界のことが分からない」などの声が寄せられています。

 他方、世界で「赤旗」はどうみられているのか。

 ことし3月、米西海岸ワシントン州シアトルのワシントン大学の図書館の新聞閲覧コーナーに日本や東南アジア諸国の主要紙と並んで「しんぶん赤旗」が入った、と話題になりました。同大学はアジア研究で有名ですが、なぜ、「赤旗」なのか?

 反原発の運動などが研究テーマの同大学院生、ダグラス・ミラーさんはこう語ります。「『朝日』や『日経』だけだと情報が限られる。『赤旗』がないと正直きびしい。毎日読んでいます」(本紙3月29日付)

 韓国では赤旗編集局の本が次つぎ翻訳・出版され、話題になっています。その一つ、『原発の深層』は、『原発マフィア』のタイトルで昨年出版されました。翻訳者の洪相鉉(こう・しょうげん)さんが本紙文化欄(2014年11月17日付)で、韓国紙に掲載された環境専門ジャーナリストによる書評を紹介しています。

 「日本ではメディアや専門家が多くの安全や災害に関する本を書いているが、原子力村を暴いた本はないと思っていた。が、ついに手に入れたのが『原発マフィア』だった」「『赤旗』は、日本の巨大メディアが取り上げなかった原発マフィアの心臓にメスを入れた」 (2015年12月17日)

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(写真)点字「しんぶん赤旗」

(9)声と点字でも情報発信 紙面PDF

 視覚障害者のために発行されている点字「しんぶん赤旗」、「声の赤旗日曜版」をご存じでしょうか。

 点字「赤旗」は月刊で、日刊紙の記事からその時々の政治の動きや問題点、障害者の運動、行楽などから選び、60ページくらいに編集しています。

 1975年1月に創刊、毎月20日に発行し、ことし12月で492号になります。月刊で点字誌を発行する政党機関紙は「赤旗」だけです。読者からは「政党で出し続けている点字『赤旗』を誇りにしている」「時々の政治のことがわかる。『旅』の記事が楽しみ」などの感想が寄せられています。

 11月号は志位和夫委員長の日本記者クラブでの講演、「ホーム柵始動で点検 山手線で東視協」などの記事が掲載されています。

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(写真)声の赤旗日曜版

 「声の赤旗日曜版」を発行するのは、福岡市にある「視覚障害者友情の会」(諸岡敬一郎会長)。日曜版編集部、朗読ボランティア(俳優・声優、劇団員・詩人など)の協力を得て、毎週90分のカセットテープとCDに収録。「友情の会」が全国500人を超える会員に郵送しています。

 「声の日曜版」が産声をあげたのは1966年。福岡市に住む共産党員の女性が近所の視覚障害者に「赤旗」日曜版を読み聞かせていたことがきっかけです。やがてテープに録音されるようになり、「友情の会」の発足につながりました。

 半世紀にもおよぶ地道なボランティア活動―「友情の会」はことし4月、長年にわたり社会奉仕活動をしてきた団体・個人に送られる緑綬褒章を団体受章しました。

 点字「赤旗」は来年8月に500号、「声の日曜版」は来年4月に創刊50年を迎えます。 (2015年12月19日)

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(写真)あかつき印刷(株)の新しい輪転機

(10)〝勇気の源〟草の根の支え 紙面PDF

 「本日改めて『赤旗』の来ない日の寂しさ! そして私の所に届くまでの多くの同志たちの労力を知り、それがどんなに大変なのか改めて考えました。『赤旗』は勇気を奮い立たせてくれる根源です」(埼玉県の医師=女性)

 「昨日の『赤旗』の印刷トラブルはとてもショックでした。赤旗は大げさでなく、毎日の生きる糧です。こんなトラブルがないよう、なんらかの対応をとってほしい」(東京・八王子市の読者)

 11月28日に発生したあかつき印刷東京工場の印刷トラブルによる一部地域の配達の大幅遅れ。この重大事故に対して、きびしい批判とともに、輸送・配達にかかわる関係者への思いやりとねぎらい声が寄せられました。それは、「赤旗」の存在の大きさ、期待の大きさの裏返しともいえます。

 編集、印刷、輸送・配達...新聞づくりは様々な工程があり、どれ一つ欠けても新聞製作は成り立ちません。その一つ一つの工程にかかわるすべての人々が、「いい新聞をつくろう」「確実に読者に届けよう」という共通の思いで支えているのが「赤旗」の特徴です。

 印刷はすべて自前で札幌、岩手・北上、東京、愛知・小牧、大阪、福岡の6工場で印刷し、約250のコースに分かれて全国の出張所に輸送します。

 安全で確実な輸送をと、全国で六つ(東北、東京、中部、大阪、中四国、九州)の「赤旗」輸送協力会が組織され、学習や交流を重ねています。

 配達・集金を支えているのは党員など12万人近いボランティアです。

「生きる糧」「勇気の根源」となっている「赤旗」は、こうした草の根の支えがあって初めて成り立っているのです。 (2015年12月22日)

(おわり)

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