テレビ

~7月のテレビラジオ面~

☆シリーズ「思いのままに」~小芝風花さん

☆荻上チキさんが語る「薬物報道ガイドライン」

☆「きょうの料理」60年・土井善晴さんが伝える極意
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□シリーズ「思いのままに」~小芝風花さん(31日付)

 インタビューシリーズ「思いのままに」。小芝風花さんが、ドラマ初主演作「ふたりのキャンバス」(NHKテレビ、8月5日放送)について語ります。被爆者の証言を油絵にしようと奮闘する高校生を演じたい思いは、「絶対風化させてはいけない」―。(記事を読む

□荻上チキさんが語る「薬物報道ガイドライン」(24日付)

 第54回ギャラクシー賞ラジオ部門で、TBSラジオ「荻上チキ・Session22」が大賞に選ばれました。番組で「薬物報道ガイドライン」を提起したことが評価されての受賞。パーソナリティーの荻上さんが練りに練ったガイドラインを解説します。(紙面を見る

□「きょうの料理」60年・土井善晴さんが伝える極意(10日付)

 すっかり家庭に根付いた「きょうの料理」(NHKEテレ)が、1957年のスタートから今年で60周年を迎えました。講師の料理研究家・土井善晴さんは「料理には失敗がありません」「これからは作る人が主役」だと、家庭料理の極意を丁寧に伝えます。(記事を読む

●民放労連女性のつどい~〝常識〟を変えるチャンスはいま!(1日付)

京都で開かれた民間放送労働組合連合会「全国女性のつどい」の模様をリポートします。放送業界の「働き方」がテーマ。元TBSアナウンサーの小島慶子さんは「分断されてきた人同士がつながって、〝常識〟をいま変えないと」と講演しました。(記事を読む

●番組制作者や市民が語る「沖縄の現実とフェイクニュース」(3日付)

沖縄で基地に反対する人を中傷する言葉がネット上にあふれ、東京MXテレビがデマ番組を流す状況にどう向き合えばいいのでしょうか。大阪で開かれた「地方の時代」映像祭フォーラムで、番組制作者や沖縄市民、学者らが話し合いました。(紙面を見る

●「訛り」は文化の宝庫~日俳連が公演「昔むかしあったとさ」(8日)

 ドラマや映画などで「方言指導」をしている俳優たちが、「訛り」の素晴らしさを伝えます。日本俳優連合(日俳連)主催の公演「昔むかしあったとさ」を紙上で〝再現〟。青森から沖縄まで9つのお国言葉による昔話を、どうぞ。(紙面を見る

●ドラマで活躍・多彩な顔が登場 7月の「休憩室」(毎週土曜日掲載)

 ☆永野芽郁さんは、来年4月スタートの朝ドラ「半分、青い。」のヒロインに見事「合格」。「明るいことに対しての自信だけはあります」と気合たっぷり!
 
 ☆NHKドラマ「夏目漱石の妻」で放送各賞を受賞した長谷川博己さんは喜びもひとしお。「漱石をずっと演じていたかった」と語るほど周到な準備で文豪を演じました。
 
 ☆玉木宏さんはNHKBSプレミアム「マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストラの謎」で案内人を務めました。クラシックとのふれあい旅は「財産」になったとか。
 
 ☆波瑠さんはNHKテレビ「〝原爆の絵〟は語る~ヒロシマ 被爆直後の3日間」(8月6日放送)で案内人を務めます。「戦争は二度と起こしてはいけないと思いました」。

●好評・「試写室」 新ドラマ、ドキュメンタリーを紹介

ジャーナリストや作家、詩人ら多彩な執筆陣が、新作ドラマやドキュメンタリーなどの話題作を取り上げ、見どころを伝えます。みなさんは今夜、どの番組を選びますか?

♪♪♪毎週月曜日付は「テレビ・ラジオ特集」です♪♪♪

 毎週月曜は1面を使った特集面をお届けします。最新のテレビ・芸能情報から、話題の人へのインタビュー「思いのままに」など内容も多彩。一流執筆陣によるコラム「波動」は放送界の「いま」を深く切り取ります。毎月1回、気鋭の若手ライター・武田砂鉄さんの「いかがなものか!」、演出の巨匠・鶴橋康夫さんの「ドラマの種」、テレビ評論の重鎮・松尾羊一さんの「ドラマのドラマ」、脚本家や映画監督として羽ばたく足立紳さんの「七転びな日々」と、読みごたえたっぷりのコラムを、どうぞ!

◆「波動」執筆陣(50音順)◆

 石井彰(放送作家)、河野慎二(ジャーナリスト)、桜宮淳一(在阪テレビ局報道記者)、隅井孝雄(ジャーナリスト)、利元克巳(広島マスコミ9条の会)、桧山珠美(テレビコラムニスト)、藤久ミネ(評論家)

♪♪♪読者・視聴者の「声」で紙面をつくります♪♪♪

◇あなたも投稿してみませんか~「みんなのアンテナ」
「あのドラマは感動した!」「ちょっとこの番組はヘンじゃない」…。テレビ・ラジオ番組の感想を募集しています。また、放送問題への意見も大歓迎です。

「みんなのアンテナ」「私のイチオシ番組」は、ともに200字程度の原稿にまとめ、①住所②氏名(紙上匿名可)③年齢④電話番号を記入のうえ、以下のあて先・アドレスに送付してください。掲載の場合は薄謝を進呈します。

はがき・手紙の場合
〒151-8675  東京都渋谷区代々木郵便局私書箱62号

   【FAXの場合
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 【Eメールの場合
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※いずれの場合も「みんなのアンテナ係」と明記してください。


◎思いのままに/女優小芝風花さん/NHKテレビ「ふたりのキャンバス」でドラマ初主演/被爆者の心想像して

 成人して初の出演作にして、ドラマ初主演作です。それがこの作品でよかったと喜びます。8月5日放送のNHKテレビ「ヒロシマ8.6ドラマ『ふたりのキャンバス』」(後3・05)で、広島の高校生・里保を演じます。被爆者の証言を油絵にしようと奮闘する役どころです。(萩原真里)

 高校生が1年かけて被爆者と対話して描く「原爆の絵」は、広島市立基町(もとまち)高校で実際に行われている取り組み。「被爆した方の気持ちを想像して、少しでも理解しようとする普通の女の子です。作りすぎずに等身大でと思いました」
 4月半ばに初めて広島を訪れ、広島平和記念資料館を見学しました。
 「遺品の説明を読んで、子どもが亡くなるのを見ていた親の気持ちを想像するだけで、うわーっと胸が苦しくなりました。学生時代、広島に行くはずだった修学旅行にお仕事のため行けなかったので、今回、貴重な体験をさせてもらえて感謝です」
 対面した被爆者の女性は、娘や孫が生まれても周囲の目を気にして被爆者健康手帳を申請できなかったことなど、涙ながらに話してくれました。
 「絶対に風化させてはいけないことだから、みなさん積極的にお話しされていると思っていたんです。でも、よく考えたら、本当はつらくて話したくないことですよね」

同世代の若者に

 演出の熊野律時(のりとき)ディレクターは、連続テレビ小説「あさが来た」(2015~16年放送)の制作にも携わり、ヒロインの娘・千代にふんした小芝さんのみずみずしさにほれ込んだといいます。その熊野さんに、「重くならないで」と言われました。
 「正直、私には『このテーマでは無理でしょ』って思ったんです。だけど、里保がお話を聞いたり絵を描いている時は真剣だけど、おなかがすいたらお菓子も食べるし、友達と冗談言って、家では家族とだんらんもするし。それがリアルな日常だなって気づきました」
 同世代の若者に見てほしいと語ります。「勉強でもスポーツでも、何度も壁にぶち当たると思うんです。もうやめようかなという人に、『悩んでいるのは自分だけじゃないし、できなくてもいいからもうひとふんばりしてみよう』って思ってもらえたらうれしいです」

悪役も演じたい

 中学3年生の夏にドラマ「息もできない夏」(フジ系)でデビュー。ドラマや映画を見ると「自分ならどうするか」と考えてしまうと笑います。「フィギュアスケートをやっていたからか、めっちゃ負けず嫌いです」
 今年は「下剋上受験」(TBS系)で小学校教師を演じ、「マッサージ探偵ジョー」(東京系)では天真らんまんなマッサージ師役でコメディーに挑みました。「優等生のような役が多かったのでうれしい。悪役も演じたいです」
 9月に横浜市で幕が上がる舞台「オーランドー」のけいこ中。サーシャ姫役です。後半は姫から男性に。挑戦は続きます。

 ◇ドラマ「ふたりのキャンバス」は、中国地方では8月1日(火、後7・30)に先行放送します。

あらすじ 広島市の高校の美術コースに通う里保(小芝)は、憧れのクラスメート奏美(中村ゆりか)が「原爆の絵」に取り組むと聞き、自分も参加します。原爆で家族を失った雄造(近藤正臣)の記憶を聞き取り、1年かけて「原爆の絵」を描くことになります。脚本は中澤香織。NHK広島放送局制作。

こしば ふうか 1997年生まれ。大阪府出身。映画「魔女の宅急便」(2014年)、同「天使のいる図書館」(17年)に主演したほか、舞台「夕陽伝」(15年)など出演多数。8月4日から放送のNHK―BS時代劇「伝七捕物帳2」に小夏役でレギュラー出演します。


◎民放労連女性のつどい/男女共につながって/〝常識〟変えるならいま

 ことしで54回を数える民放労連(日本民間放送労働組合連合会)の「全国女性のつどい」が、6月初旬、京都市で開かれました。男性も含め100人以上が参加しました。

働き方を考えよう

 スローガンは「女子力ってなんどす~?? はんなり京都で考えましょ!!~私たちの働き方~明るく元気に暮らすために」。奥橋雅代実行委員長(読売テレビ労組)が開会あいさつしました。
 昨年、「つどい」準備中に、電通社員・高橋まつりさんの過労自殺のニュースが飛び込んできたといいます。「放送業界にも衝撃でした。バリバリ働きたい人も、家庭を守りたい人も、性を超えてすべての人が働きやすい社会について、私たちは考えなければならない岐路に立たされています。そのあたりを考えていきましょう」
 多彩だったのは分科会。料理研究家の坂本廣子さんの「食べることは生きること」をはじめ「賢い女性の未来投資」「ジェンダーについて考えてみませんか~メディアにみるLGBT表現」など五つが開かれました。
 「仕事も、家庭も、子育ても。夫婦の育児最前線」の分科会では、大阪教育大学教育学部准教授の小崎恭弘さんが講師。12年間、兵庫県の公立保育園で保育士をしていた経験をまじえ、男性が「自分ごと」として育児をするにはどうしたらいいかを話しました。
 「夫が保育園の保護者会に行ってくれない」という質問にはこんな答えが。「男性は初対面の人といきなり話をするのが苦手。『保護者会に行って』というだけなく、『ウサギ小屋を作るのに金づちがないから来てください』といったら、みなさん、金づち持ってやってきますよ」
 特別講演では、元TBSアナウンサーでタレントの小島慶子さんが、夫の退職で自分の収入だけで暮らすようになった4年間の体験を語りました。「男対女ではない。イクメンハラスメント(育児をしたい男性への嫌がらせ)を受けている男性と女性のしんどさは通底している」といいます。「いままで分断されてきた人同士がつながって、〝常識〟をいま変えないと、変えるチャンスはないかなと思っています。介護も問題。団塊世代が75歳を迎える2025年までに何とかしないと大変なことになります」
 「つどい」初参加の坪井紘子さん(中四国地連=広島テレビ労組)は次のようにいいます。「男も女も関係なく、人としてこういうふうに生きていったらいいというお話をうかがえて、仕事の見方が変わり視野が広がりました。ふだんはなかなか会えない組合運動の先輩の話も聞きました。いま労働組合が強くない印象があるなかで、組合というものについて勉強したいと思うようになりました」

無期直接雇用へ

 KBS京都労組で無期直接雇用をめざしてたたかう佐藤典子さんが、支援を訴えました。
 佐藤さんは20年にわたってKBS京都のニュース番組でテロップ制作を担ってきました。おととし、雇用形態が「偽装請負」にあたるとして京都労働局に訴え、「違反」の認定を引き出しました。今年夏までの闘争での解決を目標にしています。
 佐藤さんは「直用化を求める署名に、ぜひご協力をください」と参加者に訴えました。
(7月1日付)


◎「きょうの料理」60年/日本の食卓に夢を与えて

 まな板の音を模したおなじみの音楽で始まる「きょうの料理」(NHKEテレ、月~木、後9・0)。1957年(昭和32年)11月にスタートして今年で60周年です。伝えてきたこと・伝えていくことを、講師の料理研究家・土井善晴さんと、〝看板アナウンサー〟後藤繁榮(しげよし)さんに聞きました。(記事・田村三香子、写真・佐藤光信)

作る人が主役に/料理研究家土井善晴さん

 土井善晴さんは、父・土井勝さんとともに親子二代で講師を務めています。
 わたしは番組が始まった年の2月に生まれ、同い年です。子どものころから父がテレビに出ているのを見ていました。小学生のころにはBK(NHK大阪放送局)に連れられて行って、スタジオの片隅でじっと収録を見ていました。「きょうの料理」に育てられたといってもいい。当時はいまと違って生放送。名だたる先生方が、真剣勝負で教える姿が個性的で、印象に残っています。

美しい鍋の中

 開始当時は「料理を親が教えないでテレビが教える」といわれたそうです。
 料理は目で見て覚えることがあるので、テレビというメディアは頭で覚えるよりも早く身につけられると思っています。わたしはできるだけ「吹き替え」をしないようにしています。鍋をじっと見ている時間が楽しいとか、鍋の中が美しいじゃないかとか、そんなことも伝えていきたいからです。
 昭和30年代は洋食を普及、同40年代は一流シェフが腕を振るう一方で伝統的な食の基本も取り上げました。その後、生活習慣病を意識したメニューを紹介、やがてスピード料理が登場します。
 父の時代は、煮くずれしないように面取りをしたり、切り干し大根はだしをとって煮たりしていました。でも、なんで煮くずれしてはいけないのか。切り干し大根は水で煮たほうがサラダ感覚で食べられる。昔はハレの料理が求められていました。日常の家庭料理が充実していたのです。

みそに任せて

 いま、「一汁一菜」を勧めています。
 1人暮らしでもご飯を炊いてみそ汁を作ったら5分で食べられるし栄養をまかなえます。そう思うと自信になります。一汁一菜は、人間業ではありません。みそに任せておけばおいしいものができます。日常は味付けにこだわらなくていい。3日かけて作ったビーフシチューと勝負することはありません。料理には失敗がないんです。かつて料理は食べる人が主役でした。これからは、作る人が主役。そこに光を当てなければ、家庭料理はなくなってしまいますからね。

男性を意識して/アナウンサー後藤繁榮さん

 番組開始のころ、わたしは小学校1年生。白黒のテレビで、土井勝さんをはじめ講師の方が、ひとりで説明しながら実演しているのをすごいなと思って見ていたのを覚えています。
 最初に放送された月のメニューは、クリームシチューやギョーザ。4人に1人が栄養失調の時代に、こんにちの日本の食の世界のように多彩でした。番組を通じて、日本の食も多彩になってきました。食卓に夢を与えてきたのが、「きょうの料理」の60年だったと思います。
 番組の担当になった18年前は、女性を意識していました。いつのころからか、男性を意識するようになってきたところが、この番組の変化かと思います。街を歩いていても、男性に声をかけられることが増えてきました。

18年間楽しく

 「後藤さん、料理が苦手ですよね」「はい」「いや、励みになります」という話や、「週3で僕が食事を作るんです」とか、「僕にはハードル高いけど、日曜日にチャレンジします」とか聞きますと、家事の分担が進んできているなとわかります。
 わたしは、土井善晴先生のハムエッグ丼を作ってみました。ハムを焼いて、目玉焼きを別に焼いて丼にのせるもので、これがおいしくて。この18年間は、「楽しい」のひとことです。昨年8月にNHKを退職してフリーになったところですが、老後の楽しみができました。
(7月10日付)

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