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2024年4月13日(土)

小池都知事 学歴詐称疑惑で偽装工作か

「元側近」の小島氏が“加担”証言

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(写真)取材に応じる小島敏郎氏=12日、都内

 小池百合子東京都知事の「元側近」とされる小島敏郎・元都民ファーストの会都議団政務調査会事務総長が12日、都内でメディアの取材に応じました。2020年に駐日エジプト大使館のフェイスブックに掲載された、小池氏がエジプト・カイロ大学を卒業したとする文書について、知人が小池氏側の要請で原案を書いたと述べ、「私は偽装工作に加担してしまったのでは」などと証言しました。

 小島氏は『文芸春秋』5月号にこの件についての詳細な手記を寄せています。同氏は元環境省審議官。小池氏が都知事に初当選した2016年に都の特別顧問に就任しました。

 小島氏によると、きっかけは小池氏が再選された都知事選挙直前の20年5月に、ノンフィクション書籍『女帝 小池百合子』が出版されたこと。小池氏の経歴詐称疑惑を指摘する内容でした。

 直後の同年6月に小池氏から相談を受けた小島氏は「カイロ大学から声明を送ってもらえばいいのでは」と助言したといいます。

 するとその3日後、エジプト大使館のフェイスブックが、カイロ大学学長名の声明文を掲載。この声明は英語と日本語で「1952年生まれのコイケユリコ氏が、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業した」(非公式翻訳文)と述べています。

 小島氏によると、知人で「小池氏のブレーンの一人の元ジャーナリスト」(文芸春秋)も同じころに小池氏から同様の相談を受け、この知人が「声明の原案を書いた」といいます。

 この「原案」と声明文は「文章の構造がほぼ同じ」だとも語りました。

 小池氏は12日の定例会見でこの件について聞かれ、「大学が卒業を認めている。声明文はカイロ大学当局が意志をもって出したものと認識している」と述べています。


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