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2024年3月16日(土)

きょうの潮流

 やさしい時が流れるドラマでした。人が人を思いやり、次第に相手を好きになっていく。つきあいはじめ一緒にくらすことになる喜び。同時にその幸せが、社会の壁に阻まれる姿も▼NHK夜ドラ「作りたい女と食べたい女」は料理をきっかけに交際するようになった女性どうしと、自身の性的指向にむきあう過程を丁寧に描き、共感をよびました。一方で同性カップルというだけで家探しにも苦労する現実も映しました▼「両性というのは男女間での婚姻を表すものだといわれ、社会の中でいないような者にされていることを実感させられてきた」。10年前から同性パートナーとくらし、結婚が認められないのは憲法違反だとして国を訴えてきた女性はいいます▼結婚の自由をすべての人に―。長く闘ってきた人たちに笑顔がひろがりました。憲法24条1項の両性とは男女のみならず人と人との自由な結びつきであるとして、同性婚を認めない現行制度は違憲だと札幌高裁が判断しました▼「同性カップルにも当然の権利が与えられ、この国で家族として、ふうふとして生きていって良いんだといってくれる、ほんとうに前向きな励まされる判決でした」。先の原告女性はうれし涙を流しました▼選択的夫婦別姓とともに大多数の国民が賛同している同性婚。それは人権が保障される社会につながります。性的少数者の人権を守る法整備をもとめる松岡宗嗣さんは「変わらないのは政治だけ」と。突きつける先はかたくなに認めない自民党政権です。


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