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2024年3月13日(水)

きょうの潮流

 成り上がったのか、成り下がったのか。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が11日に公表した世界の武器取引に関する報告書によれば、日本の武器輸入は世界第6位。憲法9条で「戦力不保持」を宣言しながら、いまや世界有数の「武器輸入大国」になったのです▼2014~18年と19~23年を比較すると155%増。際立つのは、長射程ミサイルの大量購入です。SIPRIによれば、23年には射程1000キロ以上のミサイル取引が急増。なかでも、米国から巡航ミサイル・トマホーク400発を購入した日本は突出しています▼他国領域への攻撃が可能な長射程ミサイルは、言うまでもなく憲法違反の敵基地攻撃能力にあたり、保有は許されません▼日本政府は中国や北朝鮮の脅威を口実にしています。しかし、安倍元政権による米国製武器の爆買いも、岸田政権による軍事費2倍化・敵基地攻撃兵器の大量購入も、背景にあるのは日本に大軍拡を促す米国の強い要求です▼日本が輸入した武器の実に97%は米国製。欠陥機オスプレイも米国製です。日本のおかげで米国の武器輸出は17%も増え、米軍需企業は巨額の利益を得ています。「もしトラ」=トランプ政権の復活が現実のものになれば、「米国製の武器を買え」という圧力のさらなる強まりが懸念されます▼米国はイスラエルにも大量の武器を売却し、パレスチナ・ガザ地区の住民虐殺に使われています。罪なき人々の血で潤う武器ビジネスにストップの声を。


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