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2024年3月4日(月)

きょうの潮流

 「さよなら自民党」と題した特集が雑誌『世界』の3月号で組まれています。派閥や世襲、裏金。政治腐敗をくり返す政党の自浄作用には期待できないとすれば、われわれ主権者が選挙によって鉄槌(てっつい)を下すしかないと▼「責任を逃れるために無能であると世間にアピールする政治家を見て、怒り、呆(あき)れ、蔑(さげす)み、哀れみ、悲しみ、色々な感情が行き交う」。政治学者の三浦まりさんは、秘書や会計責任者のせいにして逃げる醜い姿に▼清水の舞台から飛び降りる覚悟で―。政倫審に出席した岸田首相をたたえる声がメディアから上がりました。自身も「先頭に立って改めるべきは改めていく」と▼実際はどうだったか。範を垂れたのは裏金問題の解明に背を向けること。自民党の総裁として説明責任を果たすどころか、疑惑隠しに徹する。安倍派幹部らも右にならえと知らぬ存ぜぬを決め込みました▼リーダーシップをとったのは政倫審を踏み台にした予算案の強行でした。しかもそれは過去最大8兆円もの軍事費を盛り込む一方で、物価高騰で苦しむ生活には追い打ちをかけるもの。審議を求める野党の訴えには耳を貸さずに▼企業からの献金で裏金をつくり、財界の意にそった政治を行う。自民党がこの問題に踏み込めないのは、みずからの存在意義にかかわるからでしょう。「一人ひとりの粘り強い抵抗だけが、金権政治からの脱却を現実のものにしていく」と三浦さん。市民や野党議員が集まった国会前でも響いています。さよなら自民党政治。


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