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2022年11月19日(土)

医療者の気持ち縛る

感染症法等改定案 倉林氏に参考人

参院厚労委

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(写真)質問する倉林明子議員=18日、参院厚労委

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(写真)倉林明子議員の質問に答える河原林正敏参考人=18日、参院厚労委

 参院厚生労働委員会は18日、新型コロナ感染拡大時に病床の確保や医療が提供できない医療機関に罰則を設ける感染症法等改定案の参考人質疑を行いました。日本共産党の倉林明子議員は、新型コロナ病床確保の義務化が通常医療に与える影響などを質問しました。

 耳原総合病院の河原林正敏病院長は陳述で、新型コロナ対応で通常医療を制限せざるを得ない中、「断らない救急」を誇りに働く救急スタッフがどうしても心肺停止の搬送依頼を受けられずに断り、悔しさに涙を流したことなど現場の実態を告発。感染症法改定にあたって「医療・介護従事者の心を折るようなことだけは絶対に避けてもらいたい」と訴えました。

 倉林氏は「どのようなことが心を折ることにつながるのか」と質問。河原林氏は「法律の縛りができると、現場の人たちの気持ちを縛ることにもつながりかねない」と指摘し、「現場で奮闘している医療従事者の気持ちを吸い上げてもらいたい」と語りました。

 河原林氏は、コロナ病床の確保が通常病床に与える影響を問われ、「感染症対応は大変なのでコロナ病床は余裕を持たないといけない一方で、急性期医療を回そうと思えばどうしてもコロナ病床を制限せざるを得ない。ジレンマを抱えながら対応してきたことをくみ取ってもらいたい」と答えました。


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