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2022年4月8日(金)

ジェンダー平等 私たちの力で

 日本の国会議員の女性比率は14.3%(衆院9.7%、参院23.1%)にとどまり、ジェンダーギャップのなかでも特に遅れているのが政治分野です。女性の立候補や政治活動に困難が山積するなか、日本共産党は男女議員の同数化をめざし、女性候補を積極的に擁立しています。自分らしく生きられる社会へ―自らの要求と重ね合わせてジェンダー平等を訴えてきた2人の日本共産党参院予定候補者の活動を紹介します。

生活に政治を近づける

参院神奈川選挙区(改選数5) あさか由香予定候補

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(写真)支持者と対話する、あさか予定候補=横浜市中区

 「自分らしさや生活を犠牲にする政治を変えたい」「生活に政治を近づける」―。あさか由香神奈川選挙区予定候補(42)の、参院選にかける決意です。

かつてない挑戦

 昨年8月に第3子を出産し、今月から活動を再開した、あさかさん。昨年4月の立候補表明と同時に、産休・育休の取得も宣言しました。かつてない挑戦です。

 これまで立候補した選挙では、候補者活動も子育ても精いっぱいやろうと、睡眠時間を削る日々でした。「このつらさを次の世代に引き継いではいけないのでは」と悩み、立候補辞退も考えました。

 それでも決断したのは、「妊娠・出産と仕事をてんびんにかける社会を変えよう」「仕事を何よりも優先できる条件や価値観を持つ人たちだけの政治はおかしい」との思いからです。「候補者ひとりでは頑張らせない」と声をあげ、支えてくれる仲間の存在もありました。

 党県委員会は、「今まで政治参加できなかった多くの人たちの希望になるような選挙にしよう」と、あさかさんの挑戦を支えます。

党しかできない

 2016年から訴えてきたのが「8時間働けば普通に暮らせる社会へ」。あさかさんの掲げる目標は、働く人への支援だけではありません。年金だけで豊かに暮らせる老後、経済力に左右されない学び、子育てや介護、障害や病気などで働くことができない場合も含めて、すべての人が安心して暮らせる社会保障が拡充された社会です。

 あさかさんは言います。「生活を大切にしながら政治活動できる政治家を増やさないといけない。共産党にしかできないたたかい。千差万別の人々の生活を、尊い一日一日のくらしを、何よりも大切にする政治に変えたい」

 (白石光)

誰もが生きやすい社会

参院愛知選挙区(改選数4) すやま初美予定候補

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(写真)集いで話す、すやま予定候補=名古屋市

 すやま初美愛知選挙区予定候補(43)がデザイン会社に勤めていた時、同じキャリアでも男女で給料に差があり「2軍」扱いされて会社を辞めた女性の先輩がいました。「こんな思いは私たちの世代で終わりにしたい」―。ジェンダー平等実現の訴えに力がこもります。

性別に関係なく

 2020年に党県委員会のジェンダー平等委員会責任者になってから、弁護士や有識者らとの懇談、学習、相談活動を通して、『ジェンダーってなんじゃQ&A』パンフを作製。党内外の学習会で情報を更新しながら双方向で学び合います。

 「『女らしさ』『男らしさ』の押しつけは“自分らしさ”を失わせます。女性も男性も多様な性の人も、誰もが生きやすい社会をめざします」。街頭や集い、どこでもジェンダー平等を訴えます。性別に関係なく「みんなの問題」だと意識してほしいからです。

 3月21日の女性団体内後援会の集いでは、OECD(経済協力開発機構)内で日本の女性の無償労働(家事など)時間は男性の5・5倍。男性の有償労働時間も大差でトップだと説明すると、参加者から「男性は家事する時間もないね」の声が。自民党政治と財界が“家族のケアは女性の仕事”“ケア労働は女性が無償で行う仕事の延長”との女性軽視の概念・構造をつくり、ジェンダー平等を阻んでいます。

皆“そういう人”

 LGBTなど性的少数者の話をすると、「すやまさんもそういう人なんですか」と聞かれたことも。「自分の性は何か、どの性の人を好きになるかはみんなに問われています。その考え(SOGI、ソジ)では、私もあなたも“そういう人”です」と答えています。

 3月から、ツイッターの会話交流機能「スペース」の運用を開始。初回は介護・看護職で働く人たちと実態を語り合いました。ジェンダートークライブも企画中です。

 (小山田汐帆)


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