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2021年9月25日(土)

政府は過剰米買い上げよ

コメ危機打開中央行動

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(写真)コメ危機打開中央行動で、コールする参加者=24日、東京・農林水産省前

 コロナ禍による需要減少・在庫増大で米価が大暴落するなか、政府が過剰在庫を買い上げ、困窮者支援に回すよう求める米危機打開中央行動が24日、農林水産省前で行われました。

農民・消費者・野党5党参加

 農民運動全国連合会(農民連)が主催し、「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」の共催。主催者あいさつした農民連の長谷川敏郎会長は「米価が下がり続け、これではコメ作りはできない。政府の無為無策のしりぬぐいを押しつけるな」と訴え。「コメ問題は総選挙の一大争点になった。野党連合政権を実現し、日本の食と農を立て直そう」と呼びかけました。

 新潟や宮城、千葉などの生産者が「農機具代も払えない。再生産できる補償を」「自分の代で終わりにさせない。総選挙で政権をかえよう」と発言しました。

 反貧困ネットワーク代表の宇都宮健児弁護士、主婦連合会の河村真紀子会長、日本米穀商連合会の相川英一専務理事、全国商工団体連合会の太田義郎会長が連帯あいさつ。「米価暴落に苦しむ農民、食べたくても食べられない国民を助けるのが政治の責任だ」(宇都宮氏)と語りました。

 日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の田名部匡代参院議員、国民民主党の舟山康江参院議員、社民党の福島瑞穂党首、れいわ新選組の舩後靖彦参院議員があいさつし、そろって過剰在庫の買い入れ、食料支援の実施を求めました。

志位委員長があいさつ(全文)

 あいさつした志位委員長は、「コメの大暴落は政府の無為無策によって引き起こされた『人災』です」と告発し、過剰在庫を政府が買い上げて、市場から隔離して暴落を止めること、買い上げたコメをコロナ危機で生活に困窮する人々への支援にまわすべきだと求めました。

 北海道と東北6県のJA中央会会長や全国知事会が過剰在庫の買い上げを求めていることにふれ、「『コメ危機打開を』の一点で党派を超えて力を合わせよう」と訴えました。

 志位氏は、自民党農政が、歯止めない輸入を続け、家族経営を粗末に扱い価格保障、所得補償を切り下げて農政を破壊してきたと告発しました。

 野党4党が共通政策で「農林水産業への支援を強め、食料安全保障を確保する」と明記したことに言及。「市民と野党の共闘を勝利させて、政権交代を実現し、農林水産業を再生する新しい政権をつくろうではありませんか」と呼びかけ、拍手に包まれました。

野党5党が一致して要求

総選挙の重要争点に 志位氏

 集会後、記者団の取材に応じた志位氏は、集会に参加・メッセージをよせた立憲民主党、国民民主党、れいわ新選組、社会民主党の代表も、そろって「米大暴落を止めるために、政府が過剰在庫を買い上げよ」という主張で一致したことを指摘。「米の危機打開の問題は、農業従事者のみならず、日本国民にとっても大問題です。総選挙の重要な争点の一つとして訴えていきたい。野党共闘も強めていきたい」と強調しました。


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