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2021年9月15日(水)

八代弁護士デマ正当化

各界から批判広がる

 八代英輝弁護士が13日放送のTBS番組「ひるおび!」で、「共産党はまだ暴力的な革命を党の要綱として廃止していない」(10日放送)とした自身のデマ発言について、撤回するどころか「閣議決定された政府見解に基づいたもの」と正当化したのに対し、ネット上で各界識者や政治家などから批判の声が広がっています。

 元文部科学省事務次官の前川喜平氏は、ツイッターで「八代英輝氏は、共産党に関する虚偽発言について、きちんとした謝罪と訂正を行い、責任をとって番組を降板すべきだ」と厳しく批判しました。

 立憲民主党の有田芳生参院議員は、「政府見解などまったく関係ありません。野党共闘を混乱させ、破壊する意図があります」と指摘。

 同党の小西洋之参院議員は、「政府見解を常に全面肯定するなら、法律専門家ではなく『権力の顧問弁護士』と名乗るべきでは?」と皮肉りました。

 社民党公式ツイッターアカウントも、閣議決定は「あくまで時の政府が“認識している”という表明をしただけのものであり、事実を提示する際に依拠できるようなものではありません」とした上で、「責任を閣議決定に転嫁し、自らの過ちを軽く見せようとする姿勢は看過できません」と投稿。同党の大椿裕子副党首は、「八代氏の発言は、共産党だけでなく、野党共闘を目指す私たち社民党への攻撃でもあり、野党共闘を望む市民への蔑(さげす)み」だと批判。

 神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏は、「『知っていて嘘(うそ)をついた』のであれば『虚偽の拡散に加担した局の犯罪性』が問われることになります」と指摘。ライターの石川優実さんは、ハッシュタグ「#デマを許さない社会に」を付けて投稿し、抗議の意思を示しました。

 お笑い芸人の、せやろがいおじさんはユーチューブで、八代氏の発言について解説する動画を投稿し、「謝罪どころかデマの上塗り」「開き直りにも感じる」と批判しました。

 日本共産党の志位和夫委員長は14日、TBS番組「ひるおび!」での八代英輝弁護士の発言について、ツイッターで次のように指摘しました。

 「『ひるおび!』のコメンテーターの発言は、(1)『敵の出方』論を悪用しての『暴力革命の党』という自公政権のデマ攻撃のうえに、(2)『暴力的な革命を党の要綱として廃止していない』という虚偽の発言を付け加えるという、二重のデマ攻撃となっています。野党共闘、民主主義への攻撃を許してはなりません」


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