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2020年2月18日(火)

検査・治療態勢 整備急げ

衆院予算委 新型肺炎で高橋氏迫る

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=17日、衆院予算委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は17日の衆院予算委員会で、感染が拡大している新型コロナウイルスの検査・治療態勢を早急に整備するよう強く求めました。

 高橋氏は、政府がウイルス検査の対象を武漢市など一部地域への渡航歴のある人などに限っていることを挙げ、「この対応が結果として国内感染を広げたのではないか。率直に認め、国内態勢の確立を急ぐべきだ」と主張しました。そのうえで、「国内に約1800床ある指定感染症病床のうち、すぐに提供できる状態にあるのは何床か」と質問。加藤勝信厚労相は「調査している。感染症でない方も入っており、そういう方を他病床に移すよう依頼している」と答えました。

 高橋氏は「6日の同委員会でも同じ質問をしたのに、やっと今『調査している』というのは遅い」と批判し、受け入れ可能な病床数の把握を急ぐよう重ねて要求。「医師・看護職員の感染を防がなければならない。本来、わが国は医療保健において世界に誇れる知見・態勢をもっているはずだ。第2次補正予算の編成もちゅうちょなく行い、思い切った支援体制をとるべきだ」と力を込めました。

 高橋氏は、集団感染が拡大しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内の環境についても追及。「SARS(新型肺炎)封じ込めの重要な教訓は『換気』だ。窓のない(部屋もある)クルーズ船に長期間滞在させたことは感染リスクを高めた。私には、乗客から『湿度が20%台から上がらない』という声が寄せられている」と強調し、「一日も早い乗客・乗員全員の検査と下船を決断するべきだ」と訴えました。また同船の乗客らでつくる「船内隔離生活者支援緊急ネットワーク」が日本語で相談できる窓口設置を求めているとして対応を求めました。(論戦ハイライト)


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