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2019年10月21日(月)

心臓病の子ども守ろう

全国大会 成人患者の支援体制を

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(写真)看護学生と心臓病の子どもとそのきょうだいらが演奏したハンドベルで始まった全国心臓病の子どもを守る会の全国大会=20日、静岡市

 「バトンをつないで 大切な命・ずっとがんばる君たちへ」をテーマに全国心臓病の子どもを守る会の第57回全国大会が20日、静岡市内で開かれました。280人が参加し、成人になった先天性の心臓病患者が小児医療から成人医療に移行する課題や医療費助成制度、就労支援など福祉施策の問題を学び合いました。

 障害者雇用についてのディスカッションには、患者と企業、厚生労働省の担当課が参加。患者の伊藤綾さんは臨床工学技士の資格を持ち、正職員で病院に勤務していましたが、体力が持たず有期雇用に。「給料は半分になったけど障害年金は働きはじめて早々に打ち切られた」と話し、年金制度の改善を求めました。

 障害者雇用を長年続けているという静岡市内の製紙会社社長は「障害のある人が働きやすい会社はだれもが働きやすい会社」と語りました。

 厚労省障害者雇用対策課の小野寺徳子課長は、障害者手帳のない難病患者を障害者雇用の法定雇用率の対象にするかどうかなど法改定に向けて議論になっていることを紹介しました。

 日本小児循環器学会理事長で静岡県立こども病院院長の坂本喜三郎さんが基調講演。数十年前には助からなかった命が医療技術の進歩で成人を迎える患者が50万人超となったいま、「生活が豊かに命輝けるような支援体制をつくっていきたい」と強調しました。

 神永芳子会長が主催者あいさつしました。


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