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2019年10月9日(水)

聞いたことにまったく答えない首相

代表質問後の会見で志位委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は8日、国会内で記者会見し、衆院本会議での代表質問への安倍首相の答弁の感想を問われ、「聞いていない問題にすべてすり替え、具体的に聞いた肝心なことにはまったく答えなかった」と語りました。

 志位氏は、消費税増税について「なんのための税金か、社会保障のためでも財政再建のためでもなかったとただしたが、具体的にあげた数字を否定できずに、ご指摘はあたりませんというだけ。力ない答弁だった」と批判しました。

 5%への増税以降、20年間でGDP(国内総生産)が伸びていない事実を示し、消費税増税が日本経済にもたらした深刻な影響を指摘しても認めようとせず、「8%への増税が間違いだった」とただしても従来型の答弁で反省がなかったと指摘。法人税や所得税などの不公正な税制について聞いたものの肝心な問題に答えなかったと述べました。

 イージス・アショアや辺野古の米軍新基地建設の質問にも同様に、答弁がなかったと指摘しました。

 関電の疑惑については、「誰が見ても原発マネーの還流だと認識をただしたが、それに対する答えがなかった。総理自身が還流だと見ていない、人ごとですまそうとしている」と強調。「本質は再稼働利権だ。原子力行政の根幹問題なのに人ごとの答弁だ」と述べ、「引き続き予算委員会で追及していきたい」と語りました。


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