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2019年10月5日(土)

沖縄・宮古島 弾薬庫建設 明示せず説明会

防衛局に住民抗議

 安倍政権が住民の反対の意思をないがしろにして着工を狙う、沖縄県宮古島市城辺保良(ぐすくべぼら)の陸上自衛隊弾薬庫建設計画の問題で、反対住民らは3日夜の防衛省沖縄防衛局による説明会のあり方に抗議し、市民全体に向けた「弾薬庫」と明示した説明会を、改めて開くよう求めました。

 市内、建設予定地に隣接する七又(ななまた)、保良の両地区の住民を対象にした同説明会で、会場の入り口に張られた紙には「保良鉱山地区の建設工事について」と書かれ、弾薬庫や防衛省が弾薬庫と同義語とする「火薬庫」という言葉もありませんでした。

 集まった住民らから「何の説明会か分からない」「明示しないのは後ろめたいことがあるからだ」「何を建設するかちゃんと書くべきだ」などの非難の声が上がりました。

 防衛局側が要求に応えないため、100人超の住民らは会場に入らず、座り込みや「住民だましはやめろ!」とシュプレヒコールを行いました。

 入場した弾薬庫容認の住民ら約10人に向けて、防衛局の村井勝企画部長らは、現在の用地取得は6割程度で「準備が整い次第、造成工事に着手する」と説明。配布資料には今月中の着工が記されていましたが、開始日は明言しませんでした。

 住民から弾薬庫に保管する火薬等の量について問われた防衛局側は「われわれの能力を明らかにすることになる」と述べ、回答を拒否しました。


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