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2019年4月12日(金)

衆院大阪12区補選

改憲をあおる維新

安倍政治応援を競う

 衆院大阪12区補選(21日投票)は、維新が自民党に9条改憲を迫る異様な選挙戦となっています。

 吉村洋文大阪府知事(大阪維新の会政調会長)は9日、寝屋川市で維新候補の応援演説をしました。吉村氏は「自衛隊も(憲法9条に)明記されていない」と嘆き、「(自民党、公明党、維新の会と合わせて)いま衆議院と参議院で3分2以上の改憲勢力がある。なんで本気で憲法改正の議論をしてくれないの」「自民党、情けない」と自民党に9条改憲論議をけしかけました。そして「僕たちは、ダイナマイトみたいにボカンと国会でやりたい。日本を前に進めていくためには今の自公だけじゃだめ。特に公明党と組んでいる限りは、なかなか国のあり方は決められない」と維新の存在を売り込みました。維新候補も「憲法改正。私も悲願です」と訴えました。

 9条改憲は安倍晋三首相の「悲願」。改憲で維新の協力を得たい首相官邸と大阪維新との“蜜月”ぶりは有名です。吉村発言は、改憲では“公明党より維新の方が頼りになる”と安倍首相にアピールした形。橋下徹・前維新代表も8日の民放テレビ番組で次期衆院選では公明党現職のいる関西の6選挙区に維新の「刺客」を立てる「準備はできている」と公言。安倍政治の応援団の座を公明党と競う姿勢を見せました。

 衆院大阪12区補選は9条改憲をめぐっても、市民と野党の共同で安倍暴走政治にストップをかける宮本たけし候補か、安倍政治の応援団かの対決が鮮明になっています。

 (辺)


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