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2018年12月13日(木)

きょうの潮流

 まさか、自分の身にこんなことが起こるとは。西日本豪雨の被災地を取材で回ったときに同じような声を聞きました。近年の災害多発は、いつでも、どこでも被災者になり得る現実を突き付けています▼それは今年も。台風や大雨、豪雪や猛暑、大阪や北海道の地震…。1年の世相を表す漢字にも「災」が選ばれました。地球の気温が上がり続けるなかでの異常気象は、天災と人災の境目をあいまいにしています▼いまポーランドで地球温暖化を抑えるための国際会議COP24が開かれています。「挽回のチャンスの扉は閉じかかっている」と世界規模の深刻な危機を訴える国連。自国や政権の利害をこえて人類共通の課題にとりくむ各国の姿勢が問われます▼日本は気候変動の対策に最も消極的な最低のグループ。そんな情けないランキングがCOP24の会場で発表されました。環境NGOが温室効果ガスの排出量や再生可能エネルギーの割合など四つの指標で評価。日本の対策は不十分で不明確だと▼もっとも今年の漢字から安倍政権を連想した人も多いのでは。モリカケの国政私物化や公文書の改ざん、沖縄の新基地建設や働き方改悪、そして、数々の悪法の強行。国民への災いは切りがありません▼首相は今年の漢字に「転」をあげたそうです。日ロ関係を示し、未来を好転させるかどうかは私自身にかかっていると。冗談ではありません。“災い転じて福となす”。「災」をもたらすアベ政治を来年こそ。それをめざす人びとの「転」です。


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